宇野勝の発言 (社会労働委員会)
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○宇野参考人 ただいま石破先生からお尋ねがございました。在宅看護についてどういうふうに考えるか、あるいはまたどういうふうにやっているかという御趣旨だと思います。その前に、御存じだろうと思いますが、全国の高齢化率の推移です。昭和六十年のときには一〇・三でございました。平成二年になりまして一一・九。一二%です。ところが、我々町村は高齢化が非常に進んでおりまして、六十年のときにでも、全国平均一〇・三のときに町村は一三・四ありました。それから平成二年度では平均一四・八に高齢化率が進んでおります。一五%を超えるのは、六七・四%の町村がそうである。町村の方がずっと高齢化率が進んでおる、こういうことを申し上げたいのです。
うちは、訪問看護等在宅サービス、在宅看護のいわゆるモデル事業の指定を受けて三年前からやらせていただいております。二千七百世帯、一万四千人の町でありましたが、極めて便利になったものだから人口が急増いたしまして、現在では九千三百。在来の人二千七百が分家しても三千です。ところが九千三百になったということは、三分の二は外来の人です。若い世帯が多い。そういうことで、一時は学校を建て、保育園を建て、幼稚園を建てるのに追われましたけれども、一応そういうものは今おさまってまいりました。うちは高齢化率は九・五なんです。非常に低い。しかし、いずれみんなが年をとっていくことは明らかでございますので、いろいろな教育施設は終わってきたので、今度は生涯教育に力を入れようということで、生涯体育やらそういう施設をつくってまいりました。しかし、いずれにしても、一番最終は老人になっていって、在宅看護に力を入れなければいかぬだろう、こういうことを思いまして、幸い三年前に指定を受けました。
ちょっと申しますと、全国の率よりは大分低いのですが、寝たきりが六十人。ひとり暮らしが百六十人。全国では九・九%ですが、うちは三・八なんです。低い方です。寝たきり老人でも、全国では四・六ですがうちは二%、六十人です。全部に対応しています。それは、ひとり暮らしでも全部非常電話を贈りまして、何かあったらすぐに電話をするという対応をしています。あるいは、六十人の寝たきりの人も家で看護していますから、今訪問看護を受けておるのは三十人です。うちで対応しておるのは、看護協会の人に頼んで看護婦さん五人、そして、かかりつけのお医者さんに頼んで三十人に対応している。そのほかに保健婦が六人、看護婦が一人、あるいはまたホームヘルパーさんが四人いますので、そういう人たちで寝たきりの人にも全部対応しておる。いずれにしても、寝たきりの人やらひとり暮らしの人、それらにできるだけ対応していきたい。日の当たらないところに光を当てるというのが福祉の原点だと思いますので、そういうことをやっております。
それから、困っておるのは痴呆性老人なんです。これもうちは少ない方かもしれませんが、百五人あるのです。そのうち重度が三十二人あります。そのうち、重度でも病気の人は寝たきりで扱いやすいと言ったら悪いのですが、元気な人が十八人ありまして、動き回るのですね。元気で痴呆性が進んでいって、それを追うのに、名札をつけたりいろいろなものをつけたり大変苦労しておりますが、そういう対応をちゃんとせんかったら、幾ら人口がふえ町勢が伸展しても、そういう人たちの対応をやらなければいかぬ、こういうことを出発点でやってまいったというのが現状でございます。