井田勝久の発言 (科学技術特別委員会)

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○政府委員(井田勝久君) 地球温暖化問題は、ただいま先生の御指摘のように、人類の生存基盤を脅かす大変重要な問題でございます。特にこの問題を解決する上では科学技術によるブレークスルーが何よりも重要である、こういうことから私ども科学技術庁といたしましては、科学技術によりまして緑豊かな地球を守るという意味を込めましてグリーン・プラネット計画、そういった計画に総力を挙げて取り組んでまいりたい、こうしたわけでございます。
 この内容といたしましては、科学技術庁は、宇宙開発でありますとか海洋開発でございますとか、こういった研究開発分野で培ったノーハウ、これを最大限に活用いたしまして、関係省庁とも連携をとりながら炭酸ガスの排出抑制対策など諸対策を適切に推進するというものでございます。
 内容からまたさらに詳しく申しますと、この内容は観測・監視、それから調査研究、それから関連情報の流通と三つを柱としているわけでございます。
 まず宇宙から広く継続的に地球を観測する。これは宇宙からのみできるわけでございまして、こ
ういった観測する衛星を開発するということでございます。そのためには、海面水温でございますとかオゾン分布でございますとか、こういったものを地球規模で観測する地球観測プラットフォーム技術衛星、こういうものを開発することといたしております。この衛星には通産省、環境庁のセンサー、さらにアメリカとかフランスの観測センサー、こういうものを搭載いたしまして、国際協力をしながらこの推進をしていきたい、このように考えているわけでございます。
 さらに、気候変動を左右する熱帯におきます降雨でございますが、これを広域で観測する熱帯降雨観測衛星の開発研究を米国と協力いたして推進してまいりたい、このように考えているわけでございます。
 また、地球表面の約七割、地球表層の水の九八%を占めまして地球規模の気候変動に大きな影響を及ぼします海洋につきましては、海洋音響トモグラフィー、これは音波を用いまして千キロメーター四方の海水の温度の分布を断層測定できる技術でございますが、こういった技術を初めといたします海洋観測技術の研究開発を推進してまいりたい、このように考えているわけでございます。
 こうして得られました人工衛星の観測データ、あるいは海洋または地上での観測データなど地球温暖化の研究に資する情報の流通促進、これを図ってまいりたいと思っております。
 さらに、科学技術庁の研究機関だけではございません。気象庁とか農水省、通産省、環境庁などの各省庁の研究機関の研究能力を結集いたしまして、地球温暖化に関する諸現象の解明のための調査研究といたしまして、雲が地球温暖化に及ぼす影響解明研究、熱帯林の変動とその影響解明研究、砂漠化機構の解明研究等を推進してまいりたいと考えているわけでございます。科学技術庁といたしましては、今後とも本プロジェクトによりまして、地球温暖化問題の解決に各省庁と連携を図りつつ、国際協力の視点も踏まえまして総合的に取り組んでまいりたい、このように考えているわけでございます。

発言情報

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発言者: 井田勝久

speaker_id: 25375

日付: 1991-04-09

院: 参議院

会議名: 科学技術特別委員会