中山太郎の発言 (本会議)
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○国務大臣(中山太郎君) 星川議員にお答えを申し上げます。
イラクが、御指摘の経済制裁を含む国際社会のあらゆる平和解決への努力を拒否して、クウェートの撤退に応じなかったということは御承知のとおりでございまして、今お尋ねの、地上戦に入る前に多国籍軍の攻撃を中止して、開戦前と同じく経済制裁の効果を待ちながらイラクのクウェート撤退を求めるよう米国に提案をしたらどうかということでございますが、八月二日の侵攻以来、国連の十数回に及ぶ決議を受けて各国が努力をした結果がこのようなことになったわけでございます。
日本は、湾岸地域における戦闘行為が一日も早く終結して平和が回復されることを強く望んでおりますけれども、そのためには、イラクが速やかに安保理諸決議を受諾すればこのことが実現をするわけでございます。日本といたしましては、外交ルートを通じ、米国、ソ連を初め関係諸国との協議、連絡に努めておりますが、さらに情勢の推移を見きわめつつ外交努力を続けてまいりたいと考えております。
次に、自衛隊は軍隊であり、これを湾岸紛争の地域に派遣すれば、政府がいかに弁解しようとも、国際社会では日本が湾岸戦争に軍隊を派遣したと見られるように、内外に影響は大きいのではないかというお尋ねでございます。
国際社会は、イラクによるクウェート侵略に対しまして、国連の権威のもとに、たび重なる安保理決議の採択や多国籍軍の活動、国際的な経費の分担を通じ、先例のない協力関係を行っております。こうした中で、国際社会で重要な地位を占めるに至りました日本が積極的な貢献をすることは当然の責務でございます。このような観点から、我が国としては、資金、物資の面での協力のみならず、人的な支援を行っていくことがぜひとも必要かと考えられます。
かかる観点から、特に、避難民の輸送という人道的かつ非軍事的な分野において、関係国際機関からの要請のあるもののうち、民間機が活用されないような状況において人道的見地から緊急の輸送を要する場合には、必要に応じて関係国際機関及び関係諸国からの必要な協力、支援を得て、自衛隊輸送機により輸送を行うことといたした次第であります。我が国が国際社会において人道的、非軍事的な面でこのような責任を率先して果たしていくことは、国際社会において名誉ある地位を占めたいという憲法の基本理念に合致するものであろうと考えております。(拍手)
〔国務大臣橋本龍太郎君登壇、拍手〕