海部俊樹の発言 (予算委員会)

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○国務大臣(海部俊樹君) ドイツにはドイツの基本的な政治目標、政治理念というものがあると思いますが、今お示しになりましたその意見は、つい一年前、一九九〇年当時には東西ドイツの統一によって再びドイツが強国になるのではないかという懸念を示されたことと、ただいまの九一年においては多国籍軍に直接参加をしないドイツの行動に対して批判を受けたことに対する矛盾についてまず指摘しながら、それにはそれなりのドイツの政策がありドイツの政治があるんだということを結論として書かれておるものと私も承知をいたしております。
 私はそういう意味で、戦後の日本の置かれた立場、繰り返しますが、武力による、あるいは武力の威嚇というようなことがどれほど近隣諸国に日本は過去の歴史の上で反省をしなければならないような足跡があったかということを思い起こしますと、それらの心情は私にとっても理解できるものでございます。そして、何も世界の平和というものは、その点だけが、多国籍軍に武力部隊が参加をするということだけが世界に対する貢献ではないわけでありますから、日本の場合も、国際平和の回復のために日本の許される限りの例えば資金協力とか支援活動を行うということで国際協力の立場を表明し、実行してきておるわけでありますから、そういった意味で、ただいま御指摘の論文には私も理解を示すものであります。

発言情報

speech_id: 112015261X00819910319_016

発言者: 海部俊樹

speaker_id: 5376

日付: 1991-03-19

院: 参議院

会議名: 予算委員会