予算委員会

1991-03-19 参議院 全435発言

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会議録情報#0
平成三年三月十九日(火曜日)
   午前十時開会
    ─────────────
   委員の異動
 三月五日
    辞任         補欠選任
     秋山  肇君     野末 陳平君
 三月六日
    辞任         補欠選任
     須藤良太郎君     中村 太郎君
 三月七日
    辞任         補欠選任
     西川  潔君     今泉 隆雄君
 三月十五日
    辞任         補欠選任
     中村 太郎君     倉田 寛之君
 三月十六日
    辞任         補欠選任
     高崎 裕子君     上田耕一郎君
 三月十八日
    辞任         補欠選任
     野末 陳平君     星野 朋市君
     太田 淳夫君     中西 珠子君
     新坂 一雄君     高井 和伸君
 三月十九日
    辞任         補欠選任
     本岡 昭次君     村田 誠醇君
    ─────────────
  出席者は左のとおり。
    委員長         平井 卓志君
    理 事
                坂野 重信君
                野沢 太三君
                藤井 孝男君
                宮澤  弘君
                佐藤 三吾君
                角田 義一君
                安恒 良一君
                及川 順郎君
                吉岡 吉典君
    委 員
                井上 章平君
                石井 道子君
                石原健太郎君
                遠藤  要君
                大島 友治君
                合馬  敬君
                片山虎之助君
                北  修二君
                倉田 寛之君
                斎藤栄三郎君
                斎藤 文夫君
                関口 恵造君
                田中 正巳君
                谷川 寛三君
                西田 吉宏君
                星野 朋市君
                小川 仁一君
                國弘 正雄君
                瀬谷 英行君
                竹村 泰子君
                堂本 暁子君
                細谷 昭雄君
                村田 誠醇君
                本岡 昭次君
                森  暢子君
                山本 正和君
                吉田 達男君
                片上 公人君
                白浜 一良君
                中西 珠子君
                上田耕一郎君
                粟森  喬君
                高井 和伸君
                足立 良平君
                寺崎 昭久君
                今泉 隆雄君
   国務大臣
       内閣総理大臣   海部 俊樹君
       法 務 大 臣  左藤  恵君
       外 務 大 臣  中山 太郎君
       大 蔵 大 臣  橋本龍太郎君
       文 部 大 臣  井上  裕君
       厚 生 大 臣  下条進一郎君
       農林水産大臣   近藤 元次君
       通商産業大臣   中尾 栄一君
       運 輸 大 臣  村岡 兼造君
       郵 政 大 臣  関谷 勝嗣君
       労 働 大 臣  小里 貞利君
       建 設 大 臣  大塚 雄司君
       自 治 大 臣
       国 務 大 臣
       (国家公安委員
       会委員長)    吹田  愰君
       国 務 大 臣
      (内閣官房長官)  坂本三十次君
       国 務 大 臣
       (総務庁長官)  佐々木 満君
       国 務 大 臣
       (北海道開発庁
       長官)
       (沖縄開発庁長
       官)       谷  洋一君
       国 務 大 臣
       (防衛庁長官)  池田 行彦君
       国 務 大 臣
       (経済企画庁長
       官)       越智 通雄君
       国 務 大 臣
       (科学技術庁長
       官)       山東 昭子君
       国 務 大 臣
       (環境庁長官)  愛知 和男君
       国 務 大 臣
       (国土庁長官)  西田  司君
   政府委員
       内閣官房内閣安
       全保障室長
       兼内閣総理大臣
       官房安全保障室
       長        米山 市郎君
       内閣法制局長官  工藤 敦夫君
       内閣法制局第一
       部長       大森 政輔君
       警察庁刑事局長  國松 孝次君
       警察庁交通局長  関根 謙一君
       総務庁長官官房
       審議官
       兼内閣審議官   小山 弘彦君
       総務庁行政管理
       局長       増島 俊之君
       総務庁統計局長  井出  満君
       北海道開発庁総
       務監理官     松野 一博君
       防衛庁参事官   内田 勝久君
       防衛庁長官官房
       長        日吉  章君
       防衛庁防衛局長  畠山  蕃君
       防衛庁経理局長  村田 直昭君
       防衛施設庁総務
       部長       箭内慶次郎君
       防衛施設庁建設
       部長       黒目 元雄君
       防衛施設庁労務
       部長       竹下  昭君
       経済企画庁調整
       局長       末木凰太郎君
       経済企画庁物価
       局長       田中  努君
       経済企画庁総合
       計画局長     冨金原俊二君
       経済企画庁調査
       局長       田中 章介君
       科学技術庁長官
       官房会計課長   岡崎 俊雄君
       科学技術庁研究
       開発局長     井田 勝久君
       科学技術庁原子
       力局長      山本 貞一君
       科学技術庁原子
       力安全局次長   長田 英機君
       環境庁自然保護
       局長       伊藤 卓雄君
       沖縄開発庁振興
       局長       水谷 文彦君
       国土庁長官官房
       長        八木橋惇夫君
       国土庁長官官房
       会計課長     森   悠君
       国土庁計画・調
       整局長      長瀬 要石君
       国土庁土地局長  藤原 良一君
       国土庁大都市圏
       整備局長     斎藤  衛君
       国土庁地方振興
       局長       芦尾 長司君
       国土庁防災局長  鹿島 尚武君
       外務大臣官房長  佐藤 嘉恭君
       外務大臣官房領
       事移住部長    久米 邦貞君
       外務省アジア局
       長        谷野作太郎君
       外務省北米局長  松浦晃一郎君
       外務省欧亜局長  兵藤 長雄君
       外務省中近東ア
       フリカ局長    渡辺  允君
       外務省経済局長  林  貞行君
       外務省条約局長  柳井 俊二君
       外務省国際連合
       局長       丹波  實君
       外務省情報調査
       局長       佐藤 行雄君
       大蔵大臣官房総
       務審議官     濱本 英輔君
       大蔵省主計局長  保田  博君
       大蔵省主税局長  尾崎  護君
       大蔵省銀行局長  土田 正顕君
       文部大臣官房長  坂元 弘直君
       文部大臣官房総
       務審議官     佐藤 次郎君
       文部大臣官房会
       計課長      遠山 耕平君
       文部省生涯学習
       局長       福田 昭昌君
       文部省初等中等
       教育局長     菱村 幸彦君
       厚生大臣官房総
       務審議官     熊代 昭彦君
       厚生大臣官房老
       人保健福祉部長  岡光 序治君
       厚生省生活衛生
       局水道環境部長  小林 康彦君
       厚生省薬務局長  川崎 幸雄君
       厚生省児童家庭
       局長       土井  豊君
       農林水産大臣官
       房長       鶴岡 俊彦君
       農林水産大臣官
       房予算課長    山本  徹君
       農林水産省経済
       局長       川合 淳二君
       通商産業大臣官
       房審議官     合田宏四郎君
       通商産業大臣官
       房会計課長    林  康夫君
       通商産業省立地
       公害局長     岡松壯三郎君
       資源エネルギー
       庁長官      緒方謙二郎君
       中小企業庁長官  高橋 達直君
       運輸大臣官房会
       計課長      岩田 貞男君
       運輸大臣官房国
       有鉄道改革推進
       総括審議官    大塚 秀夫君
       運輸大臣官房国
       有鉄道改革推進
       部長       黒野 匡彦君
       運輸省運輸政策
       局長       中村  徹君
       運輸省地域交通
       局長       佐々木建成君
       運輸省港湾局長  御巫 清泰君
       運輸省航空局長  宮本 春樹君
       海上保安庁次長  豊田  実君
       郵政大臣官房経
       理部長      吉高 廣邦君
       郵政省通信政策
       局長       白井  太君
       労働大臣官房長  齋藤 邦彦君
       労働省労働基準
       局長       佐藤 勝美君
       労働省婦人局長  高橋柵太郎君
       建設大臣官房長  望月 薫雄君
       建設大臣官房総
       務審議官     青木 保之君
       建設大臣官房会
       計課長      小野 邦久君
       建設省建設経済
       局長       鈴木 政徳君
       建設省都市局長  市川 一朗君
       建設省道路局長  藤井 治芳君
       建設省住宅局長  立石  真君
       自治大臣官房総
       務審議官     紀内 隆宏君
       自治大臣官房審
       議官       遠藤 安彦君
       自治省行政局長  浅野大三郎君
       自治省行政局選
       挙部長      吉田 弘正君
       自治省財政局長  小林  実君
       自治省税務局長  湯浅 利夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        宮下 忠安君
   参考人
       日本銀行総裁   三重野 康君
    ─────────────
  本日の会議に付した案件
○公聴会開会承認要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○平成三年度一般会計予算(内閣提出、衆議院送付)
○平成三年度特別会計予算(内閣提出、衆議院送付)
○平成三年度政府関係機関予算(内閣提出、衆議院送付)
    ─────────────
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平井卓志#1
○委員長(平井卓志君) ただいまから予算委員会を開会いたします。
 まず、公聴会開会承認要求に関する件についてお諮りいたします。
 平成三年度総予算三案審査のため、来る四月二日に公聴会を開会いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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平井卓志#2
○委員長(平井卓志君) 御異議ないと認めます。
 つきましては、公述人の数及び選定等は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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平井卓志#3
○委員長(平井卓志君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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平井卓志#4
○委員長(平井卓志君) 次に、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
 平成三年度総予算三案の審査中、必要に応じ、日本銀行及び政府関係機関等の役職員を参考人として出席を求めることとし、その取り扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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平井卓志#5
○委員長(平井卓志君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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平井卓志#6
○委員長(平井卓志君) 次に、平成三年度総予算三案の総括質疑に関する理事会決定事項について御報告申し上げます。
 総括質疑は六日間分とすること、質疑割り当て時間の総計は八百三十九分とし、各会派への割り当て時間は、自由民主党及び日本社会党・護憲共同それぞれ二百九十五分、公明党・国民会議九十一分、日本共産党、連合参議院及び民社党・スポーツ・国民連合それぞれ四十五分、参院クラブ二十三分とすること、質疑順位についてはお手元に配付いたしておりますとおりとすること、以上でございます。
 ただいま御報告いたしました理事会決定のとおり取り運ぶことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
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平井卓志#7
○委員長(平井卓志君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
    ─────────────
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平井卓志#8
○委員長(平井卓志君) 平成三年度一般会計予算、平成三年度特別会計予算、平成三年度政府関係機関予算、以上三案を一括して議題といたします。
 三案の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより総括質疑に入ります。安恒良一君。
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安恒良一#9
○安恒良一君 世界の耳目をくぎづけにしました湾岸戦争が終わったことは、私は大変よかったと思います。しかし、この戦争でイラク軍による海水汚染、油井放火、さらに目に余る略奪等、その傷跡が大きく残っています。また、戦場となりましたクウェート、イラクでは軍人以外の市民も多数死亡する等、悲惨な戦争のつめ跡を残しました。どんな戦争でも人の命が犠牲にされます。
 私どもは、湾岸戦争の回避に向けて、また開戦後は一日も早く停戦ができるようにという努力を政府に求めてきたところであります。海部総理は米国の行動を断固支持するだけでした。米国に追随して果たして我が国の国際責任を果たすことになりましょうか。その点を総理に伺いたいと思います。
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海部俊樹#10
○国務大臣(海部俊樹君) 御指摘の湾岸の問題については、私はあの地域の平和回復が一刻も早く行われることを常に願ってまいりましたし、国際社会が協力をして行っております国連決議に従ってのイラクの無条件のクウェートからの撤退、それは早く行われなければならないということでありまして、国際社会の一員として、侵略を二度と許してはならないという政治的立場に立ってアメリカを初めとする多国籍軍の武力の行使に対して支持をしてきたところであり、その結果が、適切な時期に国連決議を踏まえて停戦表明がなされ、ただいままだその過程のさなかでありますけれども、一日も早く完全な停戦合意が国連でなされることを強く期待しております。
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安恒良一#11
○安恒良一君 私はもちろんフセイン大統領の侵略を許すものではありません。しかし総理、あなたは、この間にとりました態度は、この戦争を奇貨として平和憲法の枠を踏み越え、かいくぐり、自衛隊機の派遣のようなやり方で軍事援助に手を染めようとされたじゃありませんか。そのことに私どもは反対をいたしました。私どもは、湾岸戦争は、平和憲法の理念に立って我が国独自の姿勢で臨むことこそが実は脱冷戦後の世界秩序づくりに大きく寄与し、これこそが新しい世界平和の道だと考えているからであります。
 そこで、総理、お聞きしたいんですが、湾岸戦争の一連の対応を通じて日本国憲法が、あなた方が言う国際的な貢献、そのためのもろもろの行動に不便なり不都合だったと感じられたことがありますか。
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海部俊樹#12
○国務大臣(海部俊樹君) 日本は国際社会にどのような貢献をすべきかという点についてはいろいろと議論もし我々でも考えもいたしましたが、日本国憲法の掲げておる平和主義、国際協調主義というものの線に従って、あのような無法な態度をとる指導者が、サダム・フセインのような指導者が今後二度と再びあらわれてはならない、このことを強く思いながら平和解決に向かって努力をしてまいりました。
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安恒良一#13
○安恒良一君 私の質問に的確に答えられていませんから再確認しますが、湾岸戦争に際しての国際貢献策をとられましたが、日本国の憲法はその貢献には一切妨げにならなかった、こういうふうに確認してよろしゅうございますか。
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海部俊樹#14
○国務大臣(海部俊樹君) 日本国憲法が掲げておる正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求するという精神は、私はそれは今後とも推し進められなきゃならぬし、世界はそういうものでなきゃならぬと思っております。
 また、武力による威嚇、武力の行使を伴う戦闘部隊の海外派遣ということは考えたことはございませんでした。その他の面ででき得る限りの協力をすべきである、こう考えて行動をしてきました。
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安恒良一#15
○安恒良一君 私はここにドイツの大統領ワイツゼッカーさんのインタビューの記事を持っています。その中で、湾岸戦争に非協力との厳しい批判に対して、それらの批判は我々を批判する側のひどい情動性と矛盾のあらわれだと言っています。また、ドイツがクウェートの奪還に軍隊を出さないための兵役拒否との非難に対して、ドイツの軍事行動がみずからの国土と同盟国の領域内に限られるべきだというのは、第二次世界大戦の戦勝国、近隣国そしてドイツ人民の気持ちが戦後全期間を通じて完全に一致していた結果なのですと、こういうふうに述べられています。私は、この大統領の言葉は、自国の行動に責任を持ち、方向を明確にし、国民に自信と勇気を与える発言ないし政治哲学だと思って感銘をいたしました。
 総理、この点についてどういう御見解ですか。
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海部俊樹#16
○国務大臣(海部俊樹君) ドイツにはドイツの基本的な政治目標、政治理念というものがあると思いますが、今お示しになりましたその意見は、つい一年前、一九九〇年当時には東西ドイツの統一によって再びドイツが強国になるのではないかという懸念を示されたことと、ただいまの九一年においては多国籍軍に直接参加をしないドイツの行動に対して批判を受けたことに対する矛盾についてまず指摘しながら、それにはそれなりのドイツの政策がありドイツの政治があるんだということを結論として書かれておるものと私も承知をいたしております。
 私はそういう意味で、戦後の日本の置かれた立場、繰り返しますが、武力による、あるいは武力の威嚇というようなことがどれほど近隣諸国に日本は過去の歴史の上で反省をしなければならないような足跡があったかということを思い起こしますと、それらの心情は私にとっても理解できるものでございます。そして、何も世界の平和というものは、その点だけが、多国籍軍に武力部隊が参加をするということだけが世界に対する貢献ではないわけでありますから、日本の場合も、国際平和の回復のために日本の許される限りの例えば資金協力とか支援活動を行うということで国際協力の立場を表明し、実行してきておるわけでありますから、そういった意味で、ただいま御指摘の論文には私も理解を示すものであります。
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安恒良一#17
○安恒良一君 理解を示すと、こう言われましたが、この大統領の発言に比較しますと、我が国では自衛隊の海外派遣で国論を二分する騒ぎを起こしましたね。そして、自衛隊が行かなければ世界の孤児になると政府・与党の主張が強かったことも事実ですね。総理は、微動だにもしないこの大統領のような政治理念にあなたは欠けておられるのではないでしょうか。私は、国の運命がかかっているような重大な時期に臨んで総理にそのようなものが欠けているとすると、余りにも重大なことだと思います。そういう点についてぜひ私は反省をしていただきたいと思うんです。でないと、国の方針を大きく変えるような問題について私は国民が大変迷惑すると思いますが、この点についてどのようにお考えですか。
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海部俊樹#18
○国務大臣(海部俊樹君) 昨年政府が提案をした国連平和協力法の論議のことを想定しながら御発言になっておると私も思いますけれども、あくまでも武力による威嚇、武力の行使を伴うようなことはしないということは大前提として平和国家の理念として政府は打ち立てておりましたから、そのようなことで一貫した御論議を願ったつもりでございます。
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安恒良一#19
○安恒良一君 武力による威嚇とか、そういうものの細かい議論で時間を費やしたくありません。これは既にうんと議論されています。
 そこで、ちょっとお聞きしますが、またぞろ湾岸地域へ海上自衛隊の掃海艇派遣が取りざたされていますが、この点、総理はどうされるつもりですか。
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海部俊樹#20
○国務大臣(海部俊樹君) いろいろな御意見があることは私も報道等を通じてよく知っておりますし、また私自身、政府は湾岸の実情を詳しく調査し、把握をいたしまして、そしてどのような対応ができるかということについては、これは慎重に対処をしてまいりたいと思っておりますが、今直ちにどのようなことをという考えを持っておるものではありません。
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安恒良一#21
○安恒良一君 イラン・イラク戦争の際に、中曽根さんは掃海艇派遣をしたいと考えられましたが、後藤田官房長官が待ったをかけられたことは天下公知の事実であります。その根底には、自衛隊法の制約を後藤田長官は承知していたからだと思います。
 そこで、総理、どうですか、私は掃海艇を出すべきでないと思いますが、そのように確認をしてよろしゅうございますか。
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海部俊樹#22
○国務大臣(海部俊樹君) 政府はただいま出すとか出さないとか決めたわけではありませんし、あの地域の実情と、それから今日本が置かれている国際的貢献で何ができるかという新しい立場についての議論を慎重に検討しておるところであります。
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安恒良一#23
○安恒良一君 私は、政府といっても最高責任者の総理のお考えを聞いているんです。
 なお、念のため申し上げておきますが、ベトナム戦争の時期にも、いわゆる港湾封鎖が解かれた後、掃海艇を出すかどうかという議論を当時しています。昭和四十七年五月二十四日の外務委員会の議事録、その中で佐藤内閣総理大臣、江崎国務大臣はこのことを明確に否定されています。この点について質問通告をいたしておきましたから、この二人の言葉をひとつ読んでいただきたいと思います。
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畠山蕃#24
○政府委員(畠山蕃君) 御指摘の答弁でございますが、
 ○佐藤内閣総理大臣 大体、自衛隊が出かける領域ではない、かように思います。いままで海外に派兵しないというそのたてまえから申しまして、いまの掃海に協力するようなことは自衛隊としてはない。海上保安隊としてそういうことがあるかというと、これまた私はノー、かように申し上げます。
それから楢崎委員の御質問が続きまして、もう一度その事実、朝鮮戦争のときの事実を知っているかという趣旨の質問がありまして、
 ○佐藤内閣総理大臣 不幸にして存じ上げませんが、ただいま御指摘になるように、私は、海上自衛隊の場合、これはもう厳に禁止されておることだから、そういう海域までは出ていかない、かように思いますが、
云々と、こうありまして、さらに
 ○楢崎委員 国連からの要請があったときには、それはもう断わるんじゃなくてそのときで考えるという意味ですか。そうですか。
という趣旨の質問があり、
 ○江崎国務大臣 これははっきり申し上げたいと思いまするが、国連から要請がありましても、それがいかに平和的なものであっても、現在の自衛隊法に国連の任務に参加していいという任務規定はありません。したがって、そういう要請があっても自衛隊は参加することができない、これははっきりいたしております。
こういうふうにありまして、それから政府委員からの答弁があり、
 ○楢崎委員 そうすると総理の御答弁と違うわけですね。どうですか。その点、総理、もう一ぺん明確にしてください。
と、こうあり、
 ○佐藤内閣総理大臣 私の答弁と違う、やはり事務当局がいままで扱っておるとおりですから、この機会に私の違っておる点は訂正させてもらいます。
そういうような一連のやりとりがございました。
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安恒良一#25
○安恒良一君 総理、佐藤内閣総理大臣も明確に否定をされています。当時の江崎国務大臣も、この議事録では明確に掃海艇の派遣を否定されています。ですから、今あなたは何か人ごとのように政府で慎重にと言われましたが、あなたは内閣総理大臣ですから、あなたとしてどうされるんですかと僕は聞いているんです。
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海部俊樹#26
○国務大臣(海部俊樹君) 当時のやりとりは私も承知しておりますが、今日のこの状況と違う点もあろうと思いますから、私としては、今現地の実情やその対応について正確な情勢を正しく把握することに努め、慎重に対処してまいります。
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安恒良一#27
○安恒良一君 それじゃ、もしも掃海艇を派遣するということになると、掃海艇だけ行くことになりますか。何と何をやることになりますか、防衛庁長官。
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池田行彦#28
○国務大臣(池田行彦君) お答え申し上げます。
 先ほど総理からも御答弁ございましたように、現在政府としてまだ何も決めておるわけではございませんので具体的にどうこうお答えするのはいかがかと存じますけれども、一般論として申し上げますと、現在湾岸での掃海のために掃海艇等を派遣している国あるいは派遣を考えている国、そういった中には、掃海艇のほかに掃海母艦であるとか補給艦というものを随伴している例もあるようでございます。
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安恒良一#29
○安恒良一君 掃海母艦、例えば「はやせ」は定員百五十ですね。補給艦「とわだ」定員百四十、中型掃海艇定員四十五です。やるとすれば一隻では行けないと思うんですね、朝鮮戦争のときには二十隻行っていますから。そうしますと、これで海上自衛隊を一挙に千人ないし二千人派遣することになりますが、やる場合にはそういう規模になりますか。
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