巽外夫の発言 (証券及び金融問題に関する特別委員会)
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○巽参考人 答弁に先立ちまして、一言おわびを申し上げます。
私どもの銀行、昨年の秋以降、元支店長によります出資法違反事件並びにイトマン問題を発生いたしまして、世間を大変お騒がせ申し上げますとともに、我が国の金融界の信用に傷をつけることになってしまいました。まことに申しわけなく、国民の皆様並びに立法府の皆様方に心より深くおわびを申し上げます。
それでは答弁さしていただきます。
当行のイトマン株式会社あての貸出金は、平成三年七月末で千三百六十七億円で、全体の借入額に占めます当行のシェアは二七・七%でございます。またイトマングループ全体では、当行の貸出金は五千五百四十九億円、シェアは五三・二%でございます。これにつきましては、昨年十月以降イトマンの信用不安が表面化いたしましたため殺到いたしました他行からの肩がわり要請を受けたものでございます。
ちなみに、昨年九月末のイトマングループに対します当行融資残高を申し上げますと、千六百五十四億円でありまして、全体の借入額の一七%でございます。その半年前の昨年三月末対比では十二億円の減少となっております。
また、貸出金の回収の見通しを申し上げるに際しまして、まずその前提となりますイトマンの再建策について手短に申し上げます。
イトマンの再建計画の基本的な方向といたしましては、まず、イトマンの本業でございます商事部門は、ぜい肉を落とした上で極力伸ばしていく、次に、昨年に増加いたしました主として不動産関係の投融資その他でイトマンにとって負担となっておりますものをイトマンから切り離しまして、集中的に処理をするということでございます。
以上の方向でイトマンの再建を進めていくわけでございますが、当行の貸出金の回収の見通しにつきましては、貸し出しの対象となっておりますイトマンの不動産関係プロジェクトによりましては、現在、司法御当局の捜査中のもの、プロジェクトが進行中のもの等もございまして、現状では直ちに資金化できるという状況ではございませんが、不動産案件につきましては、今後事業化により付加価値をつける等の方策をとりつつ、極力早期に回収の極大化に注力していく所存でございます。
また、イトマン株式会社に対します貸し出しにつきましては、当行の規定にのっとりまして、一般の貸出審査と同様、すべて正規の手続を踏んで審査の上貸し出しを実行しております。例えば営業店が独断専行しておったとか、イトマンを特別扱いするといったことは一切ございません。