巽外夫の発言 (証券及び金融問題に関する特別委員会)

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○巽参考人 お答え申し上げます。
 まず最初に、杉山商事の経営引き受け等で借りができたのではないかということについてお答えを申し上げます。
 旧杉山商事につきましては、その再建についてイトマンに御協力をいただいた形となっておりますが、当時、イトマンといたしましても、住宅、不動産関連業界の川下作戦の一環といたしまして、経営戦略上、杉山商事の経営に積極的であったと理解をいたしております。したがって、これにより当行が借りをつくったということはございません。また本件につきましては、その後、河村前社長から、同社の在庫資金の申し出があり、当行よりの支援策の一環といたしまして必要な資金を貸し出しております。
 なお、杉山商事以外にも、例えば近藤忠商事などの経営支援をお願いしたこともございましたが、いずれも借りができるなどといったものではないというふうに考えております。
 また、一部のマスコミに、イトマンをめぐりまして当行内に意見の不統一や人事抗争があったというような報道がございますけれども、伊藤氏のイトマンからの退社を求めること、あるいは過大な不動産投融資の圧縮を求めること、さらに、そうでない場合は、新規融資は一切行わないこと等の方針は当行経営陣の一致した考え方でございました。また一部マスコミで言われました人事抗争といったたぐいのものは一切ございません。
 また、磯田前会長に関しましては、イトマン問題が発生する前は、磯田前会長は河村前社長を信頼し、家族のこと等もいろいろ相談に乗ってもらっておられたようでございますが、そのことと、イトマンに対する当行の方針とは全く別でございました。現に、磯田前会長は、伊藤氏に直接イトマン退社を要請したり、河村前社長に不動産投融資の圧縮計画を出すように求めたりしておりました。
 しかしながら、一つ付言させていただきますが、当行がイトマンの主取引銀行でありますことを考慮いたしますと、前会長の家族がイトマンにいろいろ相談するようなこと自体、軽率なことであると申さざるを得ないかと存じます。

発言情報

speech_id: 112104540X00519910830_013

発言者: 巽外夫

speaker_id: 20409

日付: 1991-08-30

院: 衆議院

会議名: 証券及び金融問題に関する特別委員会