衛藤征士郎の発言 (証券及び金融問題に関する特別委員会)

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○衛藤(征)委員 私は、証券業界並びに日本の証券市場を支えてこられた皆さんが、戦後日本の輝かしい復興に大きく貢献し、またその一翼を担ったということもしっかり認識をしております。まさに、それは大きな光の部分である。しかし、一方では今指摘されているような深い黒い影の部分もあるわけでありまして、この双方のことを考えてみるに、ただいま大臣から御指摘のありました双方の信頼関係、そういうものが今一番揺らいでいる、またそれが喪失してしまいつつあるのではないか、こういう感じがしてなりません。
 昭和四十九年十二月二日に出されました証券局長通達「投資者本位の営業姿勢の徹底について」、これは昭和四十九年の通達でありますが、日本証券業協会会長あてにこういう内容で出されております。
 最近の証券会社の営業姿勢をみると、収益の向
 上を急ぐあまり投資者の利益を軽視した過当勧
 誘、過当競争を行い、その結果、投資者の信頼
 を失う事例がなお見受けられることは誠に遺憾
 である。証券会社のこのような営業姿勢は、一
 般投資者を証券市場から離散させ、ひいては証
 券市場の健全な発展に重大な悪影響を及ぼすお
 それなしとしない。証券会社は、この際、従来
 の営業姿勢について真剣に反省し、投資者本位
 の営業姿勢を一層徹底する必要がある。このような通達が出されておるのであります。
 これほどの通達が出されるという背景には、私は、ただいま大臣が指摘されたようなことがこの昭和四十九年の時点におきましてもあったのではないか、このように懸念をするのであります。大きな光の部分、それはそれで評価します。しかし、一方でこういうような問題点をはらみながら今日の時点に相至った、その責任は一体どこにあるのかということであります。
 確かに、この免許制のメリット、そういうものも私は是とする立場に立っておるのでありますが、一方で、そのことが寡占状態を生むことにならなかったのか。また、手数料の固定化、このことが一方では損失補てん等々の問題を引き起こす温床にならなかったのか。いろいろのことを考えてみるときに、私は、監督、指導、育成した証券局、一方におきまして過当競争に陥らざるを得なかった業界、そういうところの二律背反、ジレンマ、そういう影を引きずって、今日、日本の証券市場はある意味では急成長してきたのではないか。その辺のところについての反省を大いに我々はしながら、これから新しいスタートラインに立って、国際的にも信頼され、まず国内にも信頼をされるようなそういう市場の回復、また投資者の信頼回復を得るためにも、大臣仰せのとおり、私は一刻も早くこの証取法改正案、これを成立させねばならぬ、このように考えておるのであります。
 証券局長にお尋ねいたしますが、もし通達ではなく、損失補てんを禁止した法律が現存しておったならば、今次の事態は引き起こされたのかどうか、証券局長としての所見をまず伺っておきたいと思います。

発言情報

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発言者: 衛藤征士郎

speaker_id: 23946

日付: 1991-09-25

院: 衆議院

会議名: 証券及び金融問題に関する特別委員会