明石康の発言 (国際平和協力等に関する特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○明石参考人 山口委員の御質問、非常に適切な御質問でございます。
 国連のカンボジア暫定行政機構は、これはカンボジアの占領軍では明らかにございません。カンボジア人と手を携えて民主自由選挙に至るまで、カンボジア人を勇気づけ、助け、民主主義のルールに従わせてそこまで持っていくということでございます。ですから、選挙の段階では、例えば村落、コミューンのレベルにおきまして五万六千人のカンボジアの人に手伝ってもらうということも考えております。それから、国連のシビリアン警察、三千六百人でございますけれども、これはもちろんカンボジア全土の治安をこれだけで維持することは不可能なんで、カンボジア自体が警察を使い、その上に警察をモニターする国連警察というものが乗っかるわけでございますね。
 ですから、カンボジア人の協力と参加ということは不可欠でございますし、今いみじくも山口委員がおっしゃったとおり、カンボジアの民主主義を存続させるのはカンボジア人なんですね。我々が去った後でもこれを支えていくのは明らかにカンボジアの人々でございますから、押しつけがましいことは一切国連としてはすべきではありませんし、そういう意味では国連の役割はあくまでも触媒的なものである。法制的な面の整備それから要員の、専門家の養成、そういったような一部のことに限定して、国連としては重点的に土台づくりに参加して、あとはきれいに渡してカンボジアを去りたいというふうに考えております。
 それから、今山口先生のおっしゃったNGOの活躍、これは非常に大事だと思います。これはどこでもそうでありますけれども、欧米のNGOの活躍は非常に目覚ましいものがございます。カンボジアにおきまして、我が国の一部の仏教団体のNGOがおりまして、私がNGOの人たちと会ったときに、その人がおられたので非常にうれしく思ったのですけれども、やはりNGOの人たちは少ない予算できめの細かい草の根の援助をやっておるわけですね。そういう意味で非常に参考になるようなことを言ってくれます。
 それから、ついこの間、国連のヘリコプターがポル・ポト派の軍隊によって射撃されたとき、スチュアート中佐、オーストラリアから国連軍に参加しているスチュアート中佐はかなりの重傷を負ったわけでございますけれども、すぐ近くのコンポントム空港におりて応急処置を受けたのは、フランスの国境なき医師団の医師であったわけです。そのことでスチュアート中佐は命を取りとめたわけです。そういうことで、復旧、復興の面、難民の面、それから選挙の監視の面、そういうことでNGOの役割は極めて大きいものがあると思うのです。
 そういう意味で、我が国もまたカンボジアのみならず国際的に活躍するNGOの育成ということは私は焦眉の急であろうかと思っております。できるだけ多くのNGOが、できるだけ多くの国に行って、しかもできるだけ長く現地に腰を据えて血と血の通った援助と指導を行うということは、やたらに金をばらまくこととは違った非常に大きな意味があるんだというふうに私は確信しております。

発言情報

speech_id: 112304306X00219920311_026

発言者: 明石康

speaker_id: 32147

日付: 1992-03-11

院: 衆議院

会議名: 国際平和協力等に関する特別委員会