ロバート・リケットの発言 (法務委員会)
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○リケット参考人 先ほど言おうとしたんですけれども、一つの差別をなくするために新しい差別を持ち込むということはとても前進だと私は言い切れません。同じ家族の中で、押さなければいけない妹、押さなくてもいいお兄さん。先ほどアンケートというかコメントを求めたところでは、欧米系の外国人のコメントだったんですけれども、母親で大学の先生でもあるわけですが、本人は永住権を選んだんですけれども、娘さんは永住権を持たないもので、やはり非常に非人間的な取り扱いをされなければいけないのかという、とても納得いかない、それは率直な気持ちだと思います。その辺ではどこが前進でしょうか。在日朝鮮人・韓国人、台湾人・中国人、植民地出身者の人々、その指紋を撤廃するのは当たり前のことじゃないですか。なぜ今さら、もう二十年前に行ったはずのことをそれじゃ大拍手するんですか。当たり前のことをやっと行いました。いや、御苦労さまですけれども、それは当然のことですけれども、とても問題を解決するわけにはいかないと思うのです。
というのは、いろいろ指紋の問題を考え始めてから初めて在日韓国・朝鮮人の人たちに出会って常に言われたことが一つあるんですが、指紋というのは民族も国籍もないですよ、我々こういうふうに、こういう目的で、こういう歴史を持っているからこういうふうに取り扱われていますけれども、欧米系の人たちとか、そういう歴史を持っていないさまざまな外国人はじゃ違うかというと、やはりとられている側の考え方、とられている側の心境、とられている側の気持ち、理念を理解しなければわからないことはあるんじゃないですか。結果としては、人権は人権ですから、一部の人間をこの強制から除外することは当たり前でありながら、とても解決につながっているとは思いません。