ロバート・リケットの発言 (法務委員会)

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○リケット参考人 実は私、アメリカで指紋、十指指紋をとられたことがあります。兵隊のときとられましたもので、アメリカではやはり兵隊はとりますので、そこから、アメリカで出発したわけですけれども、アメリカでとる指紋、兵隊とか警察なんですが、それは犯罪捜査のためであるわけですね。日本に留学したときにとられたんですが、ちょっとびっくりしました。非常に暗い気持ちになりました。何で別に敵視されなければいけないのかという気持ちがあったわけですよね。それで、やはり在日外国人は日本で余り堂々と暮らさない方がいいんじゃないか、ふさわしいんじゃないかというふうに、そういうふうに見られているんじゃないかなという気がしました。
 それで、やはり指紋に対してはいろいろ思いがありますけれども、非常に印象に残るのは、一九五〇年あたりですが、ある教会の機関紙の中で、あるアメリカ人は自治体の窓口に出頭して指紋が求められたときに、なぜ私の指紋をとらなければいけないのかと窓口の人間に聞いたら、その外登係の方は、指紋はあなた方のためではありません、指紋は在日朝鮮人の管理のためですから御協力くださいという話を聞いたら、非常に、ああそういうものだな、日本はそういう考え方だなと思いました。
 それで、法改正も八五年以来、八五年も多少手続上の改正がありましたけれども、百八十度の指紋からワンタッチの指紋に変わって、それで政府として非常に満足したようなことらしいんですが、押さなければいけない人たちにとっては、単なる飾りだけであって、本質的なところはどこも変わっていないわけですね。それでまた八七年の法改正がありましたけれども、八七年までに、とにかく日本政府として、二回、三回指紋をとらなければ本人確認できません、古い指紋と新しい指紋を照合しなければ本人確認できませんというふうに言われたのですが、いきなり、いや一回でいいです。当時小島恭次、今法務省の人間なんですけれども、外国人から指紋一回だけをとるのは全く嫌がらせにすぎない、そういう話があったのに急に、じゃ一回だけでいいです。今度、一回だけでいいんじゃなくて、一部の人間は押さなくてもいいと言う。本当に筋が通っていないどころか、全く狂っているような、変則したようなイメージを持っていますけれども、幸いなことに社会党の対案もあります。
 その中では、一応ちょっとと思うところはあります。とにかく指紋の全廃と常時携帯全廃と刑罰主義から過料、一応その辺のいろいろ細かいところ、ちょっとと思うところもありますけれども、大ざっぱでそういう法案が出ているのに、日本のマスコミほとんど取り上げてくれないので、議論になりません。きょう本当にこの場でやっと議論が始まったのではないかと思います。ちょっと答えになるかどうかわかりませんが。
    〔委員長退席、鈴木(俊)委員長代理着席〕

発言情報

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発言者: ロバート・リケット

speaker_id: 6026

日付: 1992-04-07

院: 衆議院

会議名: 法務委員会