村岡兼造の発言 (平成四年度一般会計予算外二件両院協議会)
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○村岡兼造君 衆議院における平成四年度一般会計予算外二案の議決の趣旨につきまして御説明申し上げます。
平成四年度予算は、国内的には、内需を中心とするインフレなき持続可能な成長に配慮するとともに、対外的には、調和ある対外経済関係の形成及び世界経済活性化に貢献するなど、内外の諸情勢を踏まえ、来るべき二十一世紀をも展望して編成されたものであり、現下の厳しい財政事情の中で、社会資本の整備、国際貢献など、時代の要請にこたえた重点的、効率的な配分が行われている一方、経費の徹底した節減合理化に努めるなど、現状において可能な最良、最善の予算であると考えるものであります。
以下、政府原案を可決した主な理由について申し述べます。
その第一の理由は、公共投資の拡充等、景気に配慮した予算となっていることであります。
平成四年度予算は、生活関連分野を中心とした社会資本の整備に重点を置くなど公共事業関係費の拡充を図り、一般会計、財政投融資、地方単独事業において、思い切った伸びを確保しております。
これは、適切な金融政策の実施と相まって、今後の内需を中心とする持続可能な成長への移行を図るとともに、景気対策としてもまことに時宜を得た最善の措置であると高く評価するものであります。
第二の理由は、生活に直結した施策の推進を図り、社会保障関係費の充実等、国民生活の質的向上を目指した予算となっていることであります。
政府が策定いたしました「高齢者保健福祉推進十か年戦略」、いわゆるゴールドプランは、本年で三年目を迎え、本年も、ホームヘルパーの大幅な増員、特別養護老人ホームの緊急整備等の措置を講じるなど、すべての国民が安心して老後を送れる社会の実現に向け、その施策を着実に推進しております。
また、医療面においても、ナースセンターの創設等福祉人材の確保に努めるなど、国民医療のための環境整備が着実に推進されていることは、極めて適切な措置と言えます。
このほか、中小企業対策費、農林水産関係費、文教及び科学技術振興費等、めり張りのきいた予算措置が講じられており、これらについても評価するものであります。
第三の理由は、先般のソ連邦の解体に象徴されるような、昨今の激しい国際情勢の変化を十分踏まえ、国際貢献を積極的に推進する予算となっていることであります。
平成四年度の政府開発援助予算は、量的には、国際公約である第四次中期目標の最終年として、その達成に十分な規模を確保するとともに、質的にも、無償の増額や技術協力の充実等が図られております。
また、ODA以外でも、旧ソ連地域への支援、地球サミットの推進等地球環境保全への協力、国連平和維持活動支援強化拠出金等、国際社会への貢献を最重要課題とする我が国の姿勢を内外に示したものであります。
また、防衛予算については、平成二年に策定した中期防衛力整備計画を踏まえ、最近の国際情勢をも勘案し、効率的で節度ある防衛予算が計上されていることであります。防衛関係費の三・八%の増加については、そのほとんどが過年度に契約したものの支出に充てる経費と隊員のための人件糧食費等のいわゆる後方の充実を図ったことによるもので、正面経費は二年連続で削減されており、冷戦時代の終えんといった最近の国際情勢をも十分に反映した妥当な規模になっていると考えるものであります。
以上、政府原案を可決した主な理由について申し述べました。
平成四年度予算の成立は、我が国経済の先行きにとって極めて重要であるとともに、国民生活に及ぼす影響を考えるとき、一日も早い成立が望まれるところであります。
両院協議会といたしましては、衆議院の議決どおり意見の一致を見ますよう、御賛同をいただきたくお願い申し上げる次第であります。
以上であります。