竹下登の発言 (予算委員会)
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○証人(竹下登君) 人権についての御意見につきましては、全く思いをひとしくいたしております。
ただ、被害者というお言葉がございましたが、私、当時を振り返ってみますと、確かに被害者は暴騒音にさいなまされた国民の皆さん方であり、交通渋滞をもたらされた国民の皆様方であり、私は褒められてばっかりおるわけでございますから被害者であるということが断定できるかなと、当時それなりに考えたことがございます。
しかし、そのことが、ある人が竹下登という人間の品性をイメージダウンさせたとしたら被害者だと、こういうことしか言えないのかなと、こんな自問自答をしたことはございます。
しかし私は、言論の自由とともに、やはりこの人権というものは民主主義のまさに根幹でございます。したがってこそ、この暴騒音の問題一つにいたしましても、それから一年たちました昭和六十三年の十二月でございます、本院議員立法で国会等周辺並びに在外公館等周辺の静穏、の暴騒音、いわゆる制限、規制する法律が出されたわけです。そして、いま一つは東京都条例でございます。初めて音の暴力という言葉が使って、これはことしてございます。そういうものはやっぱり国会で対応されてきておると思います。
人権というものを大事にするために、そしていま一つは昨年六月のいわゆる暴対法の成立てございます。それまで、暴力団というものが歴史的に社会的に現存しておる、発生し現存しておる、しかしこれの定義というものも明確にはない。そこで、いわゆるその構成員が集団的にまたは直接的に暴力行為を行うことを助長するおそれのある団体、こういう定義ができたわけでございますが、その定義以前の問題として私は人権というもの、そして暴力というものは排除され人権が大切にされる一そこに初めて民主主義というものが成り立つものであるというふうな問題意識を持っておるものであります。