井上孝の発言 (土地問題等に関する特別委員会)

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○井上国務大臣 国土の均衡ある発展を図る上で、高速交通体系の整備等を通じて国土の主要な軸を形成するということは非常に重要なことだと思っておりますが、残念ながら現在の我が国におきましては、太平洋ベルト地帯、山陽道で九州に至る、どういう軸がたった一本しかないという感じを持っております。
 それから、先ほど萩山委員もお触れになりましたし、政府委員からも御答弁申し上げましたが、四全総を作成いたしましてから既に五年が経過しておりますけれども、東京への一極集中が、四全総をつくった時点では社会増が年に十六万人。それが平成三年には八万人に半減したということで、一極集中が鈍化したという傾向は見受けられますけれども、まだまだ続いておるということはまことに残念なことでございます。したがいまして、今国土審議会に調査部会を置きまして、この四全総のどこに欠陥があるのか、どういう点を直さなければいかぬかということで、今総点検を、学者の先生方にお集まりいただいてやっております。
 その中で、その議論の中に新しい国土軸をつくらなければいかぬということが相当大きな課題として議論されておるようでございます。したがいまして、私どもといたしましても、国土軸をどういうふうなあり方で進めるべきかというようなことにつきましてこれを取り上げていこうということで、実は平成五年度に、わずかではございますが、千二百万円の調査費を計上いたしまして、国土軸のあり方についてこれから真剣に取り組んでいこうと思っております。
 なお、今申しました点検作業、これはできればことしじゅうぐらいに結論を出していただいて、そして今の四全総をどうするか、少し見直して訂正、修正をするのかあるいはこの際もうすっかり、五年たちましたから、あれは十五年計画でございますがかなりたちましたので、五全総――五全総という言葉は事務当局から余り言わないでくれと私言われておるのですが、必要あれば全国総合開発計画を全く改定してしまうということも、あるいはそういう結論になるかもしれません。そういうことで、先生の御指摘の国土軸についても、国土庁としては真剣に取り組んでまいろうと思っております。
 特に、御指摘の環日本海時代が考えられておりますし、そのためにはやはり太平洋ベルト地帯だけではなくて、日本海沿岸にも大きな国土軸というものが必要だろう、こう思っておる次第でございます。
 特に、昨日発表されました自民党の緊急総合景気対策ですか、その中で、二十一世紀への基盤整備という項目がありまして、その一番初めに、新しい国土軸を形成するということが初めてああいう文書に書かれております。私どもとしても、真剣にこの国土軸について勉強をし、そして、できれば総合開発計画の中に盛り込んでまいりたいという前向きの姿勢で考えておりますことを申し上げておきます。

発言情報

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発言者: 井上孝

speaker_id: 21875

日付: 1993-04-14

院: 衆議院

会議名: 土地問題等に関する特別委員会