宇野收の発言 (議院運営委員会国会等移転小委員会)
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○参考人(宇野收君) 今、田辺先生から基本的にこの中間報告の趣旨は理解をしているとおっしゃっていただきまして、ありがとうございました。
幾つかの問題を指摘されました。まず第一に、いろんも言葉があって、展都とか分都とかいろいろあるけれども、要するにこの問題を言おうとしているのは遷都を言っているのかということの御質問があったかと思いますが、これについてはやはり遷都的な考え方で今議論をしておるということでございます。機能別に行政は行政でどこかへ行く、あるいは立法は立法で別のところへ行くというような考え方でなくて、一括して移転をするということが基本的な議論でございます。しかし、これは後ほど展開していく選定基準との関連においてまだ十分詰まったわけではございませんが、基本的にはそういう考え方でございます。
それから、過去の歴史をずっと引かれまして近江京その他ずっといろいろお話があったことは、私は関西在住者でございますから、身近に難波京があって、そして平城京があって、平安京に移るまでに近江京があったりいろんなことがあったということもよく存じておりますが、今回の遷都というのは、過去の天皇が彩られたより以上の大きな意味合いを持っておるというふうに私は理解しております。あえて言うならば、やはり鎌倉に鎌倉幕府ができたときは、あれは武家政治が一つの時代に入ったわけでありますから、時代の背景ができた。あるいは江戸に幕府ができたときもまたこれ一つの大きな意味があったというふうに理解しておりますが、今回はまさにそれを上回る大きな歴史的な意味があるというふうに考えております。
それから財政的基盤の問題でありますが、これはまさに非常に大きな財政の支出を伴うわけであります。この辺につきましては十数兆というふうな一つの数字がひとり歩きしておるようでありますが、果たして十数兆でおさまるものかどうかということもまだ定かではございません。したがって、大きな財政負担を伴う問題をどうするかということについては、やはり基本的に財政的に支出をするという考え方と、受益者が負担をする、その地域の受益者が何がしかの負担をするという考え方も委員の中にはございます。この辺のところはこれからまだ議論をしていかなければならない問題だと思っております。しかし、全く受益者だけがこういうことができるかといったら、これはできない相談ではないかとも思いますから、財政の負担とそして地域受益者の負担というものをどういうふうに兼ね合わすかという問題であろうかなと思いますが、これは私の個人的な今見解の域を出ておりません。
それから東京の将来をどうするのかと、これはもう大変なやはり大きな問題だと思います。そもそも今回の遷都の問題というのは、やはり時代の大きな変わり目に今までのような一極集中のままで日本の体制はいいのかという一つの歴史的な転換点での発想がある一方で、現在の東京都に住んでおられる皆様方の災害問題を含め、あるいは生活環境問題を含め、このままじゃもう行き詰まるよという問題があることは事実でありますから、この問題はこの問題として移転とともに並行してこれはどうしても考えなきゃいかぬ問題だというふうに思っております。
ただ、これを全国民的に見ると、東京都が困るからどこかへ出ていってくれというふうな観点で遷都問題を言ってはいけないということも事実でございますから、一方で東京の問題があります、一方で日本の将来を考えて、東京の問題も解決するが日本の将来のため移転するという考えだというふうに私は理解をしております。
それからあともう一つ何かありましたか。