岩崎昭弥の発言 (議院運営委員会国会等移転小委員会)
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○岩崎昭弥君 私は岐阜ですが、実はまだこれを読んでいないんです。それで、要点だけをここへ来る前にちらっと見ただけですが、しかしこの中間報告は、さっき御批判もありましたが、私は起承転結で上手にまとめてあるというふうに思うんです。そして、問題の提起それから首都機能移転の意義、それから首都機能移転の効果、それによって新首都時代の創出ということで、将来の日本の首都をつくることによって時代がどう変わっていくか、世界の中の日本をどう表現するかという、そういうことであるというふうに思うんです。
それで、私はこの首都機能の移転について、東京都の都民の感情として大変抵抗があるというお話も聞きましたし、それから日本の歴史の中で、かつては権力で都を変えた例がありますね、転々と変えました。大津もその例だと思いますが、しかし日本の遷都は大きく言えばやっぱり奈良から平安京をつくったときとそれから京都から東京へ来たときと、この二つだと私は思うんです。今度、この首都機能移転で考えていらっしゃる構想はそれに匹敵する二十一世紀の大事業だというふうにとらえた方がいいというふうに思うんです。
今、私はっきり言いまして、国政全般でも地方分権だとかそれから規制緩和とかいろいろ言っていますけれども、東京のこの建物の中でやっておったのではなかなかいかぬと思うんです。つまり、もう人心とも一新するという形で首都機能というものを持っていくことによって、そういうことが一挙に解決していくというふうに思うんです。
それから、やっぱり東京も限界がありまして、今東京は土地がないものですから、今度は五十メートル以下の深度の土地を使っていろんな町づくりだとか都市施設をつくろうという構想がありまして、それを国会に出すなんという空気もありますが、そういう発想になっていくんです。そうするとますます金も機能もまた東京へ集中しまして、私は東京がパンクすると思うんです。だから、今この中間報告で言ってくださったように、やっぱり東京から離れた方がいいというのが私の考えでございます。
その場合に、例えば先ほどブラジリアとか、キャンベラの話も出ました。私は、ブラジルにしてもオーストラリアにしても前の都市はそのまま機能を十分に発揮していると思うんです。むしろ新首都の方がその機能を発揮していなかったわけですので、私は日本の場合はそういう前例といいますか、成功しなかったところを十分参考にして日本はそういうことでないという、例えば奈良から京都へ行って京都が栄えたように、また京都から東京へ来て東京がこのようになったように、膨張する必要はないですが、五十万なり六十万の都市で世界に誇り得る首都機能をつくれるようなそういうことをやっていただきたいと思うし、そういう議論もしていただきたいと思うのです。今後はそういうことをやっていただけるかどうかということでございます。
それから、この東京からもそうですが、首都機能の移転の問題点というのはいろいろ出されました。ここにも書いていますが、「国民の求心力、方向性の喪失のおそれ」、それから「日本経済の活力、効率性の低下のおそれ」、「東京の活力低下のおそれ」、それから「新首都への新たな集中のおそれ」、それから「投資の優先度に対する疑問」とありましたが、私は日本の場合は、移転する首都が例えば人口から都市機能からおおよその設計をきちっとすればそれはきちっと整理できるように思うのです。むしろ日本は都市計画にしても、それから建築技術にしても世界の最高の技術を持っておるわけですから、そういう技術を駆使して新首都をつくっていただくように実はお願いをしたいというふうに思っておるんです。
同時に、先ほどもちょっと地理的条件がありました。空の便も陸の便もそれから海の便も便利なところがいいというところが、そういう御指摘がありましたので、それもそのとおりだというふうに思うんですね。リニア新幹線もできますから、これはとにかく東京にも大阪にも近い、そういうことでやってもらいたいという考えもありますし、そういう議論もあったのかどうかもお聞きしたいわけです。
同時に、日本の首都になりますので、もちろん欲も言えば、例えば今後の展開として地震とか火災による災害の少ないところだとか、地形が急峻でないとかあるいは水が十分にあるとか、それから今言いましたように東京圏からも大阪圏からも両方とも交通至便な場所にあるとか、それから土地が安くて十分に手に入るとかいろいろあります。そのほかに加えて、日本の首都になるわけですから、自然的条件で言えば例えば富士山が見えるとかそれからきれいな湖があるとか、あるいは日本を象徴する文化、例えば京都に近いとか奈良に近いとか、そういう条件も含めて私はこれから議論をお願いしたいと思っておるんです。そういうことも含めてやっていただけるかどうかということでございます。
それから、会長さんからお話がありましたように、この中間報告を私は文章じゃなしに絵にかく、何というかイラストでもよろしいし、もちろんマスメディアを使ってもらうと一番いいわけですが、そういうものを使って国民の関心を高めていただきたい。
とにかく、東京は別にして、東京以外の日本の各都市や市町村は東京一極集中には懲り懲りしておるわけです。だから、そういう意味で全国民的な視野に立って私はこれからの国会移転の議論をより一層深めてもらいたい、こういうふうに思っているんですが、その点について会長さんの御意見をいただきたいわけです。
以上です。