田中節夫の発言 (交通安全対策特別委員会)
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○政府委員(田中節夫君) 平成五年中の交通事故発生状況並びに平成六年中の交通警察の重点施策等について御説明を申し上げます。
平成五年中の交通事故の発生状況及び交通事故死者の特徴は、お手元の交通警察関係資料のニページに掲載しているとおり、発生件数が約七十二万五千件、死者数が一万九百四十二人、負傷者数が約八十七万九千人となっており、死者数は平成元年以降四年ぶりに減少したものの、発生件数、負傷者数は増加しております。
交通事故死者の特徴といたしましては、第一に、六十五歳以上の高齢者が全交通事故死者数の約四分の一を占め、十六歳から二十四歳までのいわゆる若者の死者数を初めて上回ったこと、第二に、二輪車乗車中を中心に死者が減少したこと、第三に、シートベルト非着用の死者数が増加したこと等を挙げることができます。
次に、本年講ずべき施策につきまして御説明申し上げます。
資料一ページの平成六年中における交通警察運営に記述したとおりでありますが、特に重点的に推進すべき施策等四点について申し上げます。
第一は、改正道路交通法等の効果的な運用についてであります。
応急救護処置講習等の免許取得時講習の受講の義務づけや、優良運転者に係る免許証の有効期間の延長、荷主などの運転者への過積載の要求の禁止等を内容とする改正道路交通法は本年五月十日から施行され、あわせて指定自動車教習所の新教習カリキュラムの運用も開始したところであります。今後は、こうした制度の効果的な運用を図るとともに、過積載対策については、新設された規定等を活用して悪質、危険な過積載運転に重点を置いた取り締まりを強化するほか、関係機関との連携を密にして関係業界等に対する指導を推進することとしております。
第二は、高齢者対策の充実についてであります。
我が国は急速に高齢化社会を迎えており、交通事故についても、先ほど御説明したとおり、昨年は六十五歳以上の高齢者の交通事故死者数が若者の死者数を初めて上回りました。こうした状況に対処するためには、高齢者の交通安全対策が急務となっており、高齢者が交通事故の危険性等を実際に体験することのできる交通安全教育、適性検査機器を活用した安全運転指導とともに、高齢者を優しく受け入れるような環境づくりに努力していくこととしております。
第三は、総合的な駐車対策の推進についてであります。
駐車対策については、昨年に引き続き、違法駐車抑止システム等の整備を進めるとともに、道路交通法の改正により新たに導入された車輪どめ装置を活用した効果的な取り締まりを推進することとしております。また、違法駐車防止活動の活発化及び駐車場の整備の促進を図るなど、地方自治体等との関係機関、団体等との連携の緊密化を図り、総合的な駐車対策の推進に努めてまいりたいと考えております。
第四は、道路交通環境の整備についてであります。
本年は、第五次特定交通安全施設等整備事業五カ年計画の四年度目として、昨年に引き続き、交通管制センターの高度化、高速走行抑止システム、駐車場への案内誘導システム等を計画的に整備していくこととしております。
以上、本年推進することとしている重点施策等について申し上げましたが、警察といたしましては、安全で快適な交通社会の実現のため、総合的交通事故防止対策の推進など、今後とも最大限の努力を払ってまいる所存でございますので、引き続き御指導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。