野別隆俊の発言 (農林水産委員会)

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○野別隆俊君 私は、今井上議員からお話がございましたように、森林の重要性というものはもうここで長々とお話しする必要もありませんが、保安林制度が始まったのも、昭和二十八年の大災害、この災害を受けて初めてやっぱり山が災害防止に非常に重要な役割を果たすということがわかって、二十九年度からこの制度がつくられてきたものだと思います。特に、山はみずからの生産による売り上げをある面では目標としておりますけれども、国土の保全、水源の涵養、生活環境の保全、さらに多目的な公益的機能を果たしているわけであります。ところが、そういった公益的な機能を果たしていることが国民全体にどれだけわかっているのかということであります。
 水源税が不成功に終わりましたけれども、山は依然として厳しい状況にあります。昭和四十年前後には日本の山に四十四万人の働く労働者がおりました。平成三年には十一万人に減っているのであります。山の面積は依然として変わっていない。国土の六七%は山でございます。そして、約二千五百万ヘクタールの山を四十四万人で守ったものが今度は十一万人になっている。しかも平均年齢は、御案内のとおり四十年前後は三十七、八歳でありました、山で働いている労働者は。今は五十九歳前後が日本の山の平均年齢になっているのです。しかも、今の推測でいくとこれから若い人がほとんど入りません。後で数字のはっきりしたものを出していただきたいと思いますが、私どもが新聞等で見る限りでは、ことし入った若い労働者は百二十名前後であります。このままでいくならば、西暦二〇〇〇年、あと六年後には日本の山で働く労働者は六万人になるであろう。
 さっき長官は答弁の中で、何とか個人の山は個人で守っていくような体制をつくっていきたいと。とてもこれは守られる状態じゃないのです。しかも、自給率からいきましても、昭和四十年前後には七〇%の自給率でありました。昨年は既に自給率は二五%に落ちている。こういう現実の山の状態をどう国民に、これは林野庁だけの問題じゃありませんが、国を挙げてはっきり山が大事だ、公益的機能も一年間に三十九兆円、国民にこれだけの公益的な役割を果たしているんだ、こういうことをもう少し国民にわかるような形で、林野庁としてもその先鞭をつけていろんな形で宣伝していく必要があるのではないか。まずはそのことについてお尋ねをいたします。

発言情報

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発言者: 野別隆俊

speaker_id: 20266

日付: 1994-04-27

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会