木村義雄の発言 (厚生委員会)
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○木村(義)委員 私は、ただいま議題となっております政府案について、まことに基本的な論点から大臣に御質問をいたします。
昭和二十年八月に、当時の連合軍によりまして広島、長崎に原子爆弾が投下をされたわけでございます。この事実は、恐らく今世紀最大の歴史的な事件、否、人類史上にとってある意味で最大の惨事、こう言うことができると思うわけでございます。そしてこれはもちろん、戦争という大変悲惨な国同士の争い、これがあったわけでございまして、国権の発動たる戦争が、戦後五十年をたってもまだその戦争という事実で多くの方々が苦しんでおられる、また心に傷を持っておられる、これは本当に大変残念なことでありますし、また関係者の方々の思いというものは、私ども戦後生まれの者にとっては、これははかり知れないものがあるのではないか、そういうような気がいたしてならないわけでございます。
その中で、戦争というのはあくまでもこれは政府の政策決定であります。時の政府の政策決定というものが後でこれだけ何十年にもわたって禍根を残す。当時としてはどういう政策決定がなされたのか。恐らくある意味で、当時としては合法な手段でもってその政策決定が積み重ねられていって戦争という事態になったのだろう。これは今歴史的な書物等でよく著されているようなところであります。しかしこういういっときの政策決定が何十年後にもわたって影響を及ぼすであろうということが、今この時点においても、またこれからの時点においても起こり得る可能性がある。
特に今、井出先生は、大臣という政府の大変な要職にあるわけでございます。その政府の政策決定の重みというものをどのようにまずお感じになっておるのか。特にこの戦争、そして原爆の投下、また今日のこういう被爆者の援護法とか、そういうもの全体を見渡して、まず大臣の御所見をお伺いしたいと思います。