山口哲夫の発言 (地方行政委員会,大蔵委員会連合審査会)

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○山口哲夫君 今お話のあったような分離課税論とかそういうものは一応クリアをして、その上で税制調査会としても総合課税制度というものを考えるべきであるというそういう方針を出してきているわけですから、私はそういう一部学者もおることは存じておりますけれども、そういうものは超越した上でやはりもう総合課税化に踏み込んでいかなければならないという世論にもなっているし、そういう時代でもあろうというように考えております。
 今のお話ですと、二、三年あるいは数年の間には何とかやる方向で検討していかなきゃならないような御答弁もありましたけれども、とにかく二十一世紀初頭なんということになりますともうこれは村山内閣なんかないでしょうから、少なくとも村山内閣の間にこの問題に真剣に取り組んでいただくということでぜひひとつ頑張っていただきたいというように思います。
 次は、脱税の問題に絡みまして、国税職員の増員の問題でございます。
 実は、本年の三月二十九日、参議院の大蔵委員会の租税特別措置法の一部を改正する法律案の審議の際に附帯決議が出ております。
 その附帯決議は何かといえば、税務の業務量に見合った職員、税務職員をきちっと確保しなさいという附帯決議があるんです。これはもうしょっちゅう出ているんです。要するに、税務職員をもっとふやして、そして脱税なりそういうものをなくするようにやりなさいということだと思うのです。
 今どのくらい税務調査をやっているかということを調べてみました。御案内だと思いますけれども国税の時効というのは七年です。ということは、七年間に一回は税務調査をしないと、七年過ぎてしまうともう脱税してあっても無効になってしまうわけです。ですから、きちっとした税務調査をやりなさいということになるわけです。七年間に一回やるということになりますと、一年間に一四・三%の税務調査をやらなければいけないんです。
 ところが、今どのぐらいやっているかというと、所得税は八・三%。しかしこれは表の数字であって、電話でもって調査をしたやつも全部入っているんで、実際に調べたのは二%くらいだと言われているんです。そうすると、二%というと五十年に一回しか税務調査をやらなくていいということになるわけです。
 それから法人関係はどうかというと、六・八%です。これも限定調査と言いまして、売上額だけを調べる。仕入れ額だけを調べる。こんなの税務調査にならないですよ。そういうことをやって六・八%やったという数字は出ているんです、国税庁では。しかし、十五年に一回しかこれはやってないということになるわけです。そうすると、もう半分以上の人たちは脱税をやっていてもそのまま時効になってしまうという結果になるわけです。
 これは、譲渡税では二・七%ですから三十七年に一回しかやられていない。相続税は六・五%しかやられていない。
 なぜこんなに税務調査をきちっとやらないのかということなんですけれども、調べてみたらなるほどこういうところに原因があるようです。職員一人当たりの所得申告納税者数は一一一・一%、昭和五十七年に比較して平成四年で一一%もふえているんです。それから法人税が一三%ふえている。源泉徴収義務者に至っては九七%もふえている。相続税は六五%ふえている。譲渡所得は三一%ふえている。こんなにふえているのに税務職員はどのぐらいふえているのかと思ったら、わずかに六%しかふえていないんです。これでは毎年脱税者がふえる一方です。
 それで、脱税というのは一体どのぐらいあるのかなと思っていろいろと調べてみました。そうすると、調査是認というのがあるんですが、税務調査をやってこれは是認できる、正しかったというのは五%くらいだそうですね。ですから、残念ながら九五%は脱税をやっているということになるわけです。
 そういうことを考えたら、行政改革というのは公務員の数を減らすだけが行政改革じゃないんです。やはりこういう不公平な納得できないような行政をもっと国民が納得できるように公平に行政をやっていく、そのための職員を必要とするならば職員をふやすということが必要でないかと思うんです。そういう考えについていかがですか。

発言情報

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発言者: 山口哲夫

speaker_id: 29461

日付: 1994-11-16

院: 参議院

会議名: 地方行政委員会,大蔵委員会連合審査会