下稲葉耕吉の発言 (法務委員会)
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○下稲葉耕吉君 繰り返して申し上げますけれども、職務上、暴行を加えることはこれは私は絶対よくない、これはやはり責任を問われてしかるべきだと、このように思います。
しかしながら、現場の状況というのを私なりに考えてみますと、大変現場というのはここで議論しているよりも厳しい現場じゃないかと思うんです。向こうは必死になってもう罪を逃れようとかいろいろやろうと思っている。だから写真を飲み込む、飲み込ませまいとする、これは当たり前のことです。まあ、飲み込まぬようにそれは配慮しておけばなおよかったんですけれども、結果として飲み込まれようとした。だからそれを出そうとして一生懸命警備官が取り押さえる。そうするとそれに対して必死の抵抗をする。現場の警備官は私は大変苦労をしていると思いますよ。そして、マスコミにああいうふうな報道がなされますね。そうすると、あたかも一方的に警備官が悪いみたいに報道されがちになるんです。
そして、結果としてその警備官が責任を追及されるというふうなことになりますれば、繰り返して申し上げますけれども、暴行そのものはもう本当によくないことであります。ですから、これはこれとして責任を追及せぬといかぬけれども、こちらも傷害だとか暴行の被害者でしょう。その辺の入管当局としての判断はどうなんですか。それがうやむやにでもされるような状態なら、警備官の志望者はなくなりますよ。厳しい現場でごたごたして、夜も遅くいろいろ仕事をなさる、そういうような中でそういうようなトラブルというのは私はしょっちゅうあると思うんです。素直に応じてくるようなそういうふうな相手というのは私は少ないんじゃないかと思う。本人自身もオーバーステイしている人なんですね。
当然私は、この事件の結末がついたら、そういうふうな入管法上の処置というものもなされてしかるべきだと思うけれども、何か報道を見ますと、一方的にその警備官が暴行を働いたというふうな印象を一般に受けさせる。私はこれは、それじや現場の人たち、私ども非常に苦労して増員なりなんなりでお手伝いしていますよ。お手伝いしていますけれども、それは、そういうふうな本当に緊迫した状態の中でいろんな問題があると思うんです。そうして、ちょっと問題が起きるとすぐもう、一〇〇%とは言わないまでも警備官が悪いんだというふうな形で出されますと、現場の人たちは士気がもう阻喪するし、希望者は少なくなるし、入管行政というのはうまくいかなくなる、こういうふうに思うんですが、いかがでございますか。