中山正暉の発言 (安全保障委員会)
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○中山(正)委員 実は、これは一九八二年に出た「おもしろデータバンク」、この中に、大地震が発生しやすいところといって、名古屋、大阪、ここにちゃんとマークがついているのですね。一九八二年に出版されたものです。今一九九五年ですね。表紙のデザインで国会が崩れるところもちゃんとかいてございますけれども、東京以外でも危ないところがちゃんと指摘されています。それから、ここにおもしろい新聞が出ております。「古代人が残した巨大な地震計」「古墳は知っていた」、関西の古墳から大地震が起こったことがわかる。
これは今の「おもしろデータバンク」からとったものだと思いますが、同じ地図が出ております。これは大都市、名古屋、京都、神戸、大阪と、指定都市が四つも入っていますね。この中にこれだけ指摘されていながら、私は東京偏重じゃないかと思うのです。東京のことだけ準備して、一極集中もここまでくればひどいものだと思っておるのです。今、地震が少ない地域じゃないかということが思われている。確かにそんな感じがいたしました。
私らは何も知らないものですから、地震が済んでみていろいろ読んでみると、それは目まぐるしいほど年代別に、天正十三年(一五八六年)に大垣の城が崩れ、全壊した上出火。焼失した長浜城では、城主山内一豊の息女も圧死した。言経卿日記、これは山科言経という人がずっと日記をつけておるのなんか見ても、さっき言いました伏見大地震、文禄五年・慶長元年(一五九六年)七月十三日、伏見城倒壊、慶長地震とか、秀吉は難を免れましたが、女房、侍女五百七十名ばかりが圧死、もうそれは大変な地震が発生しているわけでございます。
時間が短いのでなかなか時間が使いにくいのでございますが、この間、関西国際空港、一兆四千四百億円の空港ができました。二十四時間空港。何とその防災訓練に自衛隊は呼ばれてないのですね。ロシアなんか行くと、空港を警備しているのは青い帽子に帯を巻いた国境警備隊。空港は国境なんです。それが、関西国際空港の、開港をしたそこに、自衛隊が呼ばれてないというのですね。
あちこちしますが、先ほど言いました栗栖さんが何を言っているか。栗栖さんは金丸さんにどう言ったかというと、防衛出動というのは、つまり国が有事であると認めた後いかに行動をするかということを規定したのが有事立法である、自分が言っているのはそれじゃないのだ、その前の段階、国が有事と認めるまでの段階をどうするのか、ここなんですね。それが首になったのです。これで、制服組は皆、もう何を判断するにも大変逡巡をする遠因になったと私は思います。
これは毛沢東語録式に言いますと、戦争には二つの正義がある。共産主義が広まる戦争を正義の戦争と言い、それを阻止する戦争を不正義の戦争と言う。我々は正義の戦争をもって不正義の戦争に反対する。戦争に二つあみことを言っているのですね。これは共産主義であろうが何であろうが、正義は二つあります。夫婦の間でも、夫の正義、妻の正義、敵の正義、味方の正義と、正義は普通二つあるわけです。しかし、天災というのは天が相手でございますから、これは緊急避難、正と正、自分が守ろうとする法益よりも大きな法益を守るために少々傷つけたってしょうがないというのを、これは緊急避難というのですね。子供が自動車にひかれかけた。危ないよ、どんとぶつけたら向こうの壁にどんと当たって、おでこを傷した。これは、命を救ったからおでこの傷ぐらいは傷害罪にならないんです。
そんなことからしますと、私は、防衛庁が有事立法を研究していただいているということでございますが、これからの研究の材料に、栗栖さんの残された言葉、これもよくひとつお考えをいただきたい、かように思います。
きょうは自治省は来ていただいていますか。——私は、先ほど言いましたように東京偏重、東京都が首都であるという法律はないんですね。日の丸が国旗である、君が代が国歌であるという法律もありません。日曜日が休みだという法律はありませんね。これはみんながそうだと思っているから法律は要らないのです。だから、本当は遷都論というのはおかしいのですね。首都をどこに移すかなんというのは、これは厚かましい話だ。だから、東京都という都が一つである必要はないと思うのです。もう一つ都があっていいと思う。
消防はばらばら、占領政策の残映ですね、これは。そういう軍事組織に転用できるようなものが一つにまとまっていない方がいいという、マッカーサーがやっていったまま、これは社会党、村山総理大臣の責任ではなくて、長い間の自民党が極楽トンボだったということですね。それを、つまらない法律と言ったら法律を書いた人に申しわけないかもわかりませんが、つまらない法律を通すために、大臣の首、本当のこと言ったらみんなぽんぽんはねていった。はねなきゃ国会が進まない。この悲劇の繰り返しをやっていたわけであります。
ですから私は、消防の組織とかそんなものは、東京は消防は消防庁に委託しているらしいですね。だから、ボタンをぼんと押したら、全部ばっと集まってくる。大阪は電話がけなきゃいけない。そういう組織に関してそんなことにしておいていいのかということです。
大阪湾臨海地域開発整備法という法律ができて、明石架橋一兆八千億円。この橋が何と、きょう参議院の井上幸先生に聞いたら、一メートル動いたそうですね。横に一メートル四十センチ動いた。よくあの三百メートルの橋脚が倒れなかったものだなと私感心をしているのですが、あの方は土木の専門家ですから、一メートル延びたから、まだ橋げたをつくっていなかったんで、一メートル延ばした橋げたをっくったら平成九年に橋がっく、こうおっしゃっていました。
何を言いたいかというと、余りこれはマスコミにも出てこないのですが、私は、港都神戸、それから古都京都、それから古都奈良、それから商都大阪、これを一つにしてしまったらどうかと思うのです。都制をしくのですね。道州制なんていったら、自治省は入省早々から何とか知事になりたいと思っている人が山ほどいるものですから、四十七都道府県ないと自分の行き場所がなくなると思うから、幾ら言ったって道州制なんてできないですよね。だから私は、都制をしく、そういう府県合併を議員立法してやろうかと思っているのです。
そういうように、近畿を一つにする。そして都が二つ。そうしないと、おかしなことに、外人がよく歩くようなところに行くと、目黒区なんて書いてないですね、目黒シティーと書いてあるのです。非常に不思議だと思うのです。だから私は、機能をもっと大型化しないと、大都市のこういう震災には対応できない命令系統になってしまうのじゃないか。
これは自治省の方にしてみたら、あなたにそんなこと言ったって、私たち役人は法律を守っていくのが仕事なんで、それだけ言っていればいいという皆さんに対して、我々政治家は夢を語らなければいけませんから。政治家は、想像力、空想力、そういうものが私は政治家の一番持っていなければいけない資質だと思います。ただ今ある法律だけ守っていたら、賛成要員、全体主義国家の賛成要員になってしまいますから、私は、あえて自治省の中で考えていただきたい。
昔は、広域行政論なんて、もう山ほどありました。昭和三十八年ぐらい。私も地方議会にいたときは、革新市長が出る前にはしきりに広域行政なんて言っていましたが、今度出てきたら、労働組合に反対されて一遍にしゅんとだめになってしまったのですね。
どう思われますか。もう一つ都があってもいい。都というのは一つでなくてもいい。首都は東京という法律はない。天皇陛下がおられる、国会がある、中央官庁がある、それだけでみんなが首都だと思っているだけですから、首都は東京だという法律はないのですね。もしやられるなら、首都は東京だという法律を出してもらわなければいけないのですが、それができないのならば、もう一つ関西に、そして二眼レフ構造で世界を立体的にとらえるという地方自治体。特に私は、国会だけ小選挙区をやって、地方議員はみんな中選挙区ですね。山ほど市長がいて、三千三百二十五も自治体があって、この行政改革というのもやらなければいけないと思っていますが、その突破口に私はそういう都政を関西にも一つしく、自治省、どうですか。