中島洋次郎の発言 (法務委員会)
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○中島(洋)委員 ありがとうございます。
ちょっと時間がないので次の質問に移りますが、今回、大変少ない内容の改正の中では、尊属加重規定、これが削除されたわけであります。
この問題につきましては、刑法が行動規範という側面も持つという意味合いから、純粋な法理論だけではなくて、日本人としての文化というか、精神論という面からも考える必要を説く方が多くいらっしゃいます。さらに最近、少子家族化、また核家族化、さらに高齢化社会という社会問題の中におきまして、家族のあり方が問われている。そういった今日的な状況の中におきまして尊属加重規定を削除することは、国民の中の道徳観に悪い影響を及ぼすおそれがあるという指摘もあるわけであります。
これは、純粋な法律問題でいいましても、尊属殺人の規定は違憲判決が出ましたが、尊属傷害致死は合憲という判決が出ております。また、その殺人の規定の違憲判決も、量刑が死刑と無期だけで重過ぎることが著しく不合理といった理由も判決文で説明されているというふうに聞いております。
そうであるならば、これはすべてを削除する必要は必ずしもなかったのではないかという意見も当然出てくるわけであります。現実に、今世界でもフランス、イタリア、スペインなどでは尊属加重規定があるわけであります。日本でこれを全面的になくしたということにつきましての御意見をちょっと賜りたいと思います。お三人にお願いしたいと思います。