渡辺脩の発言 (法務委員会)
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○渡辺参考人 日弁連の考え方も、今、基本的には飯室さんが言われたようなことですけれども、御承知のとおり、日本弁護士連合会は強制加入団体でありまして、先生御指摘のように、日本古来の道徳や文化を非常に重視する会員の方々も少なくありません。
結論を申し上げますと、そういう会員を含めて、尊属殺規定を削除することには全く異論がありません。これは、やはり平等原則に反する、それからまた、最高裁での判決がその点からいうと控え目過ぎるという見方も含めまして、異論のないところだということを申し上げることができると思います。
さらに、弁護実務の立場から申し上げますと、尊属殺あるいは致死傷のような事件が発生する場合、親の方がひど過ぎるというケースが少なくないわけでありまして、最高裁判決で判断が示されたケースも多分にそのケースだったと思うのですね。ですから、これは、やはり尊属殺という特別な枠組みで考えるべき問題ではないということが事実の関係から実態的にはっきり言える。
それから、もし尊属の方を問題にするのであれば、子殺しに関する親の責任の方も考えなければ、こっちの方がもっと深刻な問題だという議論が弁護士会の中にあります。
全体を総合いたしますと、もう削除する以外に正解はないというぐあいに考えております。