佐々木秀典の発言 (法務委員会)
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○佐々木(秀)委員 社会党の佐々木秀典でございます。
参考人のお三人の先生方には、お忙しい中を、きょうはいろいろ御教示を賜りまして大変参考になりました。ありがとうございます。幾つか質問をさせていただきたいと思います。
松尾先生は、特に、今度の作業については大変な御尽力をいただきまして、試案もおつくりになっていらっしゃいます。拝見をさせていただいて、いろいろ私も勉強させていただきましたけれども、ただ、先ほども飯室参考人がおっしゃったように、細かく見てまいりますと、確かに問題はあろうと思います。しかし、全体的には、本当によくここまでなすったなという思いが私などはひとしおいたします。
私たちも、最近はこちらの方の仕事が忙しいものですから少なくなりましたが、弁護士時代には時々、やはり講演なども頼まれたり、いろいろな相談事も受ける。そのときに、一般の方に刑法、犯罪と刑罰の関係などについてお話をするときに、どうしても言葉の問題というのが一番ひっかかってまいりまして、これを易しい言葉で説明ということになると、大変手間もかかり、時間もかかるのですね。それを、文語体を口語体に改める、それから言葉自体を改めるというのは本当に大変な作業だったと思います。よくここまでなすったと思いながらも、なおかつ、先ほどのそれぞれのお話のように、さらに平明にする努力をしていく必要があるのではないかなということも痛感をしております。
もともと法律というのは、昔々は、よらしむべし知らしむべからずというような言葉もあったように、権力者の意思が先行していたというようなこともあったのではなかろうかと思いますが、少なくとも、ただいまの憲法ができましてからはそういう観念というのはすっかり改まったはずだとすれば、すべての法律がそうですけれども、とりわけ、犯罪と刑罰を規定する、基本的人権に最も直接に絡む刑法というのは、あるいはこれは特別法もそうですけれども、国民が納得できるものでなくてはならない、そういう思いを強くするわけであります。
そこで、今度の改正作業の過程で、さっき飯室さんからも、あるいは渡辺さんからも、もっと市民の意見、あるいは特に渡辺さんからは女性の参加がなかったではないかという厳しい御指摘がありまして、これは本当に大事なことだろうと私は思うのですね。これは今後の作業にも大変重要な問題提起であろうと思うのです。
松尾先生、この作業の中で専門家以外の一般の方々から御意見を聞くというような手だてはどんなふうに講じられたのか。それから飯室さん、マスコミの方々の御協力といいますか、御意見を聞かれるというようなことはあったのかどうか。その辺についてお知りになっていたらお聞かせをいただきたいと思いますけれども、まず松尾先生からお願いしたいと思います。