田口健二の発言 (本会議)
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○田口健二君 私は、一月十七日早朝に発生した兵庫県南部地震による災害の状況とその対策について、自由民主党・自由連合、新党さきがけ及び日本社会党・護憲民主連合を代表し、村山総理並びに関係大臣に質問をいたします。
初めに、与党を代表し、今回の地震により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げるとともに、被害に遭われた方々に対して、心よりお見舞いを申し上げます。
また、困難な状況の中で冷静さを失わなかった被災者の方々を初め、懸命に救援活動を続けている関係自治体の職員の皆さん、消防、警察、自衛隊の皆さんの奮闘に敬意を表するとともに、これらの方々を含め、今回の災害復旧に際して御支援、御尽力をいただいた国内外のすべての皆様方に対し、深く感謝を申し上げます。
連立与党は、この大災害に対し、直ちに対策本部を設置して現地に調査団を派遣し、被害状況の把握に努めるとともに、関係自治体からの援助についての御要望を聴取するなど、万全の救援、復旧対策を行うよう全力を尽くす決意であります。この通常国会の幕あけに当たって、与党として、関東大震災以来の都市部を襲った今回の未曾有の大災害に対し、抜本的対策を緊急に実施するよう政府と確認をし合い、今後の対策を進めていきたい、このように考えております。
私も、与党調査団に参加をし、被災地を実際に見て、想像を絶する被害の大きさに驚くとともに、災害対策に万全を期すために果たさなければならない政府・与党の責任の重さを考えて、身の引き締まる思いがいたしました。
総理、今回の地震災害について、総理も実際に被災地を見られたわけでありますが、どのように思われましたか。率直な御感想と、今後の災害復旧に当たってどのようにリーダーシップを発揮していかれるのか、改めて総理の御決意のほどをお伺いし、以下、順次、具体的に質問をいたしたいと存じます。
まずは、行方不明者の捜索と救出、並びに負傷者の介助などの衛生・医療対策についてであります。
現在も行方不明者の捜索と救生活動が懸命に続けられておりますが、いまだ多くの方々の安否が気道われる状態が続いております。政府も、被災者の救助や消防活動に、消防、警察、自衛隊や海上保安庁から多数の人員を投入してさまざまな応急対策をとられていることは承知をいたしておりますが、まずは人命救助を最優先の課題として行方不明者の捜索と救出、負傷者の手当てに最善を尽くすよう強く求めてまいります。
そのためには、各級機関に対する必要な動員を含めて、その総力を挙げて取り組むことはもとより、被災地の自治体にとどまらず、全国各地の自治体、全国民的な応援、支援を要請するなど、とり得る限りの救援体制を早急に整え、政府の総力を挙げて取り組む必要があると考えますが、総理の御所見をお伺いいたします。
次に、飲料水、食料、生活物資の確保も被災住民の生命にかかわる最重要課題であります。難を逃れて避難所にたどり着いたとしても、寒い冬の夜に毛布もなければ食料もないという状況に胸のふさがれる思いがいたしました。飲料水、食料、生活物資については、まず必要な量を確保するとともに、必要とされる方々に迅速に行き渡るよう、配布・補給のシステムに万全を期すことが必要だと思います。
そのためには、被災地域に通ずる交通路、通信網を早急に復旧し、確保することが欠かせません。特に、緊急を要する物資を供給するためには、道路、鉄道、港湾の早期復旧を図るとともに、当面の応急策として、迂回道路の確保と緊急車両以外の一般車両の交通規制が必要だと考えます。政府は、交通路、通信網の早期復旧を含めてどのように対応されておるのか、国土庁長官にお伺いをいたします。
また、都市部で発生した今回の地震では、広範囲にわたって電気、ガス、上下水道などのライフラインに大きな被害が生じており、いまだその数、数十万戸に及んでいます。当面、非常用物資の確保とあわせて、ライフラインの応急復旧に最善を尽くすなど、被災住民の生活を守るために必要な措置を優先することが極めて重要であります。ライフラインの復旧について、政府の取り組みの状況と復旧の見通しについて、国土庁長官にお伺いをいたします。
さらに、今回の地震では、多数の建物が倒壊したことに加えて、同時多発的に大規模な火災が発生し多数の住宅が焼失するなど、多くの住民が避難所で不自由な生活を余儀なくされております。
私は長崎県の雲仙・普賢岳の噴火災害の例をよく知っておりますが、避難所での長期にわたる生活には限界があります。速やかに空き家公営住宅の活用、応急仮設住宅の建設を急ぎ、住宅を確保するとともに、入居者の負担軽減を図る必要があると考えますが、これらについて、政府の取り組みをお伺いいたします。
最後に、以上の対策を行うためには、必要であるならば制度改正も含めて行う姿勢で、必要かつ十分な財政措置を講じる必要があると考えますので、この点について総理の基本的な考えをお聞かせいただきたいと存じます。
まず、激甚災害の指定については早急に対応を進めるとともに、被災した自治体への財政援助を強化していくことが必要であります。さらに、政府としては、責任を持って抜本的対策を緊急に実施するためには、今回の地震災害対策のために特別の補正予算を迅速に編成すべきではないかと考えます。総理は、これらの点についてどのようなお考えをお持ちでありましょうか。
以上、私は、兵庫県南部地震について、当面する諸課題について質問をしてまいりました。未曾有の非常災害に際し、村山連立内閣として、責任を持ってこれらの課題に対処されるよう心から期待をするとともに、与党各党もそれを全面的に支持することを表明して、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
〔内閣総理大臣村山富市君登壇〕