野中広務の発言 (予算委員会)
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○野中国務大臣 ただいま深谷委員から、三月二十日地下鉄サリン事件発生以来今日まで、厳しい中におきまして、日々劣悪な条件下、祭日も休日も返上して昼夜を分かたぬ努力をしてまいりました警察官を初め、さらに再三にわたり、この事件の再発防止と全体像の解明と犯人検挙のために先頭に立って私どもを指示し、そして督励をいただきました村山総理以下関係閣僚に対しまして手厚いお言葉を賜りましたことを、私は、今日まで警察官のとうとい日夜を分かたぬ活動に対して涙の出るような感じを持っておりましただけに、改めて厚くお礼を申し上げます。
そして、長い捜査活動でありましただけに、異常な教団の内部が放映をされ、あるいは国民の前にさらされることによって、ある意味においては国民の皆さん方から警察に対する批判もあったのではなかろうかと思いますときに、今お話を賜りましたように、国民の皆さん、また御理解を賜りまして、沈着冷静な警察の捜査活動に大いなる御協力を賜りましたことを改めて厚くお礼を申し上げますとともに、また、お亡くなりになった方、あるいは負傷されました皆さんに謹んでお悔やみとお見舞いを申し上げる次第であります。
ただいま御指摘のように、オウム真理教をめぐりましては数々の犯罪容疑が認められたところでありまして、サリンの生成、さらには、これを地下鉄サリン事件として敢行をした事実が解明をいたしましたので、昨日、麻原代表を初めとする多くの逮捕状をいただき、かつ逮捕をしたところでございます。
けれども、おっしゃいましたように、今一つの局面を迎えたのでありまして、ただスタート台に新たに立ったと認識をしておるところでございまして、今後さらに、残された課題はもちろんのこと、事件の背景すべてについて徹底した捜査を行ってまいらなくてはならないと思うわけでございます。
さて、御指摘のございましたサリンの残留についてでありますけれども、捜査を通じまして、サリンが大量につくられたということはないであろうという捜査結果を得ておりますけれども、また一方で、犯人の供述等から、そのつくられたサリンのほとんどは既にもう解消をされておるという供述を得ておるところでございますけれども、今なお、少量といえども残留しておらないという保証はないのでございまして、これをまた否定することはできないのでありまして、たとえ少量でも残留をしておれば、飛散し大量の殺傷を起こすことになるわけでございます。
私どもは、従来の勤務体制にさらに八万人という警備態勢を加えまして、昨日、村山総理からも重ねて再発防止と、そして犯人検挙への御要請をいただいたところでございますので、警察の全組織を挙げて、今後、この残留物がさらに残っておるかかつ再発防止ができるように、全体像解明のためにまた努力をしてまいりたい決意でございます。