江本孟紀の発言 (災害対策特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○江本孟紀君 私は、地震防災対策強化地域における地震対策緊急整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対し、新緑風会を代表いたしまして賛成の立場から意見の表明を行いたいと存じます。
 地震防災対策強化地域における地震対策緊急整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律により、東海地震の到来が予想される地震防災対策強化地域においては、地震防災対策の整備、強化が図られてきておりますが、なお残事業があること及び追加箇所事業の要望等を考慮しますと、さらに効率のよい事業の推進を目指して、本法の有効期限をさらに平成十二年三月三十一日まで延長し、引き続き当該事業を推進すべきであると考えます。したがって、本案に賛意を表するものではありますが、本年一月十七日に発生した阪神・淡路大震災は、大都市における直下型地震の恐ろしさを見せつけると同時に、地震防災対策上の不備を浮き彫りにし、さまざまな教訓を与えたところから、私としては今回の教訓を今後の地震対策に生かすよう強く求め、以下の点について若干の意見を述べたいと存じます。
 まず第一に、地震防災対策の強化であります。
 今次大震災を見ても、地震予知の立ちおくれを改めて認識させられましたが、このような震災被害を防ぐためにも早急な地震予知・観測体制を実施すべきであります。また、自治体は一体となって防災基本計画の見直し、地域防災計画の改定、強化を行い、地域住民の生命、財産を守る努力を行うべきであります。さらに、災害弱者に配慮した救済対策を含めた震災対策をふだんから準備するとともに、災害に強い町づくりについて住民の理解と協力を求めつつ推進することを強く求めるものであります。
 次に、災害発生後の初動期体制の見直し、検討であります。
 今回の大震災については、初動期の救援活動が迅速かつ円滑に実施されていたなら、その被害は軽減されていたと考えます。私も政府に対しては、視察してきたFEMAの例を挙げて危機管理の万全の体制を求め、かつ、FEMAのような組織の必要性も本委員会において主張してきたところであります。二度とこのような悲劇を繰り返さないためにも、災害情報の迅速かつ的確な伝達、自治体と消防、警察、自衛隊が一体となった効果的な救援活動、ボランティアの有効な活用など、検討、実施すべき課題が多くあります。政府は、今回の教訓を真摯に受けとめ、危機管理体制のあり方について万全の取り組みを行うべきであります。
 これらの対策を早急に実施していくことが、五千数百人にも上るとうとい犠牲者に報いる村山内閣の唯一の道であると考えます。さらに加えるなら、これらの責務の遂行によって、本法の前提となっている大規模地震対策特別措置法及び本法の趣旨を発展させる道にもつながるものと考える次第であります。
 なお、先日当委員会において質疑を行った際、復興費の財源として、今年度の政党助成費を各党とも辞退して充当すべきなどの意見を申し上げました。
 その後の理事会で委員長より、この提案を各党に持ち帰り、検討すべきとの話がありましたが、きょう現在、何の返答もないままであります。
 当初私は、全国会議員にアンケートを配り、この提案に対する賛否を承って委員会と世論に訴えようと考えました。しかし、委員長の計らいもあり、また各党内の事情に余り立ち入るのもいかがかと思い、直接個々の議員の御意見を伺うことを控えてまいりました。
 マスコミ各社からは、地方紙を含め、ぜひ氏名を公表しながら全議員の考え方を聞くべきだと再三要請があります。また、多くの衆参両院の議員からも励ましや支持する旨の言葉をいただいております。
 これらの期待にこたえることも当委員会の使命と考え、改めて政党助成費を復興財源に回すべきとの意見を当委員会の考えとして参議院本会議で決議されますよう、あわせて強く求めるものであります。
 以上、意見を申し上げます。

発言情報

speech_id: 113214339X00819950315_007

発言者: 江本孟紀

speaker_id: 29552

日付: 1995-03-15

院: 参議院

会議名: 災害対策特別委員会