下稲葉耕吉の発言 (法務委員会)

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○下稲葉耕吉君 承知しました。その問題は、法案が提案されましてから十分検討させていただきたいと思います。
 きょうは時間もございませんので、最後に私は、出入国管理行政、入管行政の問題について若干申し上げたいと思います。
 実は、昨年の十一月八日、当委員会で入管行政について私は質問いたしました。当時の会議録を持ってきているわけでございますけれども、それは、十一月一日、東京入国管理局の入国警備官が不法残留者の入管法違反者を摘発した際に、その外国人女性に働いた暴行事件の問題を取り上げたわけでございます。
 私はその中で、職務執行の過程で警備官が暴力を振るったことは、これは絶対よくない、それなりの責任が追及さるべきであるというふうなことを、会議録の中を読んでみますと三回も申し上げております。
 それと同時に、他面、その過程で、警備官に対しまして大変な抵抗をこの不法残留者の入管法違反の摘発を受けた女性がした。指をかむやら、あるいは両足をけられたり、あるいはつばをかけられたり、当時の入管局長の御報告ですと、一週間の診断書をもらっている、あるいは暴行はある。つばをかけられた、これ自身も私は暴行罪だと思うんですが、要するに公務執行妨害になることは明らかでございまして、その点は大臣も御答弁なさっているわけでございます。
 ですから、私は、そのような問題を取り上げて、一〇〇%とまでは言えないまでも、警備官が悪いんだというふうな形でこの問題が処理されると、現場の人たちは士気が阻喪し、そして希望者もなくなるし、入管行政がうまくいかなくなるんじゃないでしょうかという懸念を当時いたしたわけでございます。
 ところが、一月三十一日の報道によりますと、その減給処分を受けた警備官が役所の中で自殺をなさったわけでございます。私はこの報道を聞きまして、大変複雑な思いがしたわけでございます。大変難しい中で、繰り返して申し上げますが、職務執行の傍ら暴行を振るうということはよくないけれども、現場の大変難しい複雑な状態の中で仕事をなさっていて、そしていろいろな原因があっただろうと思いますけれども、このことが自殺の原因でないと私は言い切れない、このように思うのでございます。
 そこで、大臣は所信の中で、「いやしくも国民の信頼を損なうことがあってはならないのでありますから、国民にも外国人にも出入国管理行政が正しく理解されるべく、職員が一丸となって一層の綱紀の保持に努めるよう指導を尽くす所存であります。」、この問題も含めていろいろな問題についての大臣の所信がこういうふうな形で表現されていると私は理解いたします。
 そこで、もう少しこのことにつきまして大臣の所信をお承りいたしたいと思います。

発言情報

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発言者: 下稲葉耕吉

speaker_id: 27169

日付: 1995-02-17

院: 参議院

会議名: 法務委員会