臼井日出男の発言 (安全保障委員会)

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○臼井国務大臣 防衛庁長官の臼井日出男でございます。
 本日は、平素から我が国の安全保障に深い関心を持たれ、御指導いただいている吹田委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつを申し上げるとともに、あわせて私の所信の一端を申し述べさせていただきたいと思います。
 まず最初に、国際情勢を見ますと、冷戦終結後、東西間の軍事的対峙の構造は消滅しましたが、依然として不透明、不確実な要素が残っており、我が国周辺地域においてもいまだ種々の不安定要因が残っております。他方、国際関係の一層の安定化を図るための各般の努力も継続されております。
 また、国内におきましては、科学技術の進歩、若年人口の減少傾向、経済財政事情が格段に厳しさを増していること等の状況の変化が見られます。
 このような内外の諸情勢の変化を踏まえ、昨年、政府は、我が国の防衛力のあり方についての新たな指針となる新防衛大綱及びこれを受けた新中期防衛力整備計画を決定いたしました。この新防衛大綱、新中期防につきましては後ほど御報告申し上げますが、私としては、この新防衛大綱、新中期防に基づき、国民の期待と信頼にこたえ得るよう、自衛隊の運営に努め、積極的に防衛政策を推進してまいる所存であります。
 現在、国会で御審議をいただいております平成八年度の防衛関係費については、対前年度比二・五八%増の四兆八千四百五十五億円を計上しております。格段に厳しさを増している財政事情を踏まえ、本予算においては、厳しい経費枠の中で、防衛力全体としてその機能を円滑かつ十分に果たし得るよう配意し、新防衛大綱、新中期防の初年度にふさわしいものとなっております。
 米国との安全保障体制につきましては、我が国の安全の確保にとって必要不可欠なものであり、また、我が国周辺地域における平和と安定を確保し、より安定した安全保障環境を構築するためにも、引き続き重要な役割を果たしていくものと考えております。防衛庁としては、その信頼性の向上のため、これを有効に機能させていくための各種施策等の実施に努めてまいる所存であります。
 また、沖縄の米軍施設・区域の整理統合・縮小につきましては、日米安全保障体制堅持という基本方針のもとで、日米安保条約の目的達成との調和を図りつつ、総合的に検討し、米側とも協議の上、現実的にかつ誠意を持って対応してまいります。
 さらに、日米共同訓練等の際の部隊間における物品・役務の相互融通の仕組みの構築についても、できる限り早く合意を得べく検討を進めてまいりたいと考えております。
 先般、ゴラン高原に展開されている国際連合兵力引き離し監視隊(UNDOF)参加のため、自衛隊部隊等が派遣されたところですが、今後ともこのような国際平和協力業務を実施し、安全保障対話、防衛交流を引き続き推進すること等により、より安定した安全保障環境の構築への貢献に尽力してまいります。
 最後に、私は、国民の理解と支持を得ながら、我が国の安全確保のために全力をもって国防の任に当たってまいる所存でありますので、吹田委員長を初め委員各位におかれましても、我が国の安全保障に関し幅広く議論される場である当委員会での御審議を通じ、なお一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)

発言情報

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発言者: 臼井日出男

speaker_id: 24961

日付: 1996-02-22

院: 衆議院

会議名: 安全保障委員会