原田純孝の発言 (規制緩和に関する特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○原田参考人 お答えいたします。
 ウサギ小屋を解消するためにどのような規制緩和、あるいはどのような他の施策があるかということですけれども、ウサギ小屋の問題はまず住宅の問題でございます。
 住宅をいかなる場所に、どのような規模、質、価格でどうやって供給していくかということになりますと、当然その基盤となる土地の確保の問題がございます。したがいまして、一方ではその土地のところでの対策が当然必要になるわけでございまして、それに関しましては先ほどから、私の基本的な考え方は土地対策、そしてその背後にあるべき土地利用計画とそれに基づく種々の規制措置の整備というのが必要だという形でお話ししてまいりました。
 他方、住宅の問題に関しましては、一方で住宅それ自体に関する住宅政策のあり方の問題が関連してまいります。これは、住宅の供給対策として、例えば我が国でも公営、公団、公社、そしてまた民間等のいろいろな供給対策がありますが、同時に欧米の場合との比較で申しますと、住宅の質とか規模とか、そのようなものをどのように規制し、基準づけるかという部分がございます。一定の規模、質、しかも一定の住宅を保障するという前提を仮に立てますと、必ず家賃補助の問題が出てくるわけでありまして、欧米諸国ではそのような努力をしております。
 したがいまして、先ほどの質問に全面的に答えることは非常に困難な問題になるわけですが、規制緩和によりまして、都心部で一定の容積率を増し、そこを住宅に充てたらどうか、職住近接にもなるというのが昨今の規制緩和論の議論の一つの筋かと思いますけれども、それによって住宅の質、環境、安全、あるいは町の環境そのものが阻害されない範囲内であれば、それは一つの方法であろうかと私は思います。しかし、それを犠牲にしてまでという形で今それをやる必要があるのかどうかに関しては、また考える余地があるだろう。
 それからもう一つは、そうした場合の住宅の質、価格、特に価格の問題でございます。これがどうなるかについての手当ては、やはり我が国ではなかなかかかれない。例えば、都心部で住宅附置義務のようなことをやりまして住宅をつくっても、非常に高い住宅でありますと、それはそういう高い広い住宅に住める人だけになりまして、ウサギ小屋と評されたような我が国の住宅事情を抜本的に変えることにはすぐつながらないのではないかという問題を考えております。
 ですから、そういう意味では非常に総合的な対策が要る問題であるということで、私のお答えにさせていただきます。

発言情報

speech_id: 113604019X01019960612_027

発言者: 原田純孝

speaker_id: 7775

日付: 1996-06-12

院: 衆議院

会議名: 規制緩和に関する特別委員会