森稔の発言 (規制緩和に関する特別委員会)
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○森参考人 申し上げたいことはたくさんあるのですが、限られた時間の中で何を申し上げたらいいかと思ったのですが……。
住宅問題は今や大都市問題でございまして、大都市において不足している、あるいはまだ十分な質及び規模のものは供給されていない。それは、やたらに遠くに住んでいてはいろいろな意味で生活が改善されませんので、なるべくコンパクトに中心部周辺に住む方法はないのかということを考えますと、当然いかに土地を高度利用し、有効利用して住むかという問題になってくるかと思います。
今、容積緩和論も盛んなのでございますけれども、ただ容積緩和してしまっても、都市環境が悪くなるだけで有効に使えるわけではなくて、建物の土地に対する容積率を上げて使うためには敷地面積の拡大ということと、しかるべき道路計画の変更ということを要するわけですね。とにかく三十坪ぐらいでは二階建てを建てるのが精いっぱいで、三階、四階を建てますと隣が見えなくなってしまう、要するに、日影でどうにもならぬということになるわけですが、これが三百坪、三千坪となりますと、十五階、三十階というふうに建てることができまして、倍率も五倍、六倍というふうなものを建てても隣棟間隔は十分にあいて、住環境としていいものがっくれる。日影といっても、地上からの距離に反比例して濃くなるわけでして、高く遠いものの影はそれほどの影響はないわけなんですね。天空率の問題だというふうなことで、もう一度、建築基準法等もあるいは都市計画法も見直していくべきではないかというふうに思っております。
また、道路も、今みたいに細分化された土地を賄うように通っていたのでは使いようがないわけでして、これを統合して幹線道路を広くする、あるいは補助幹線道路にまとめるといったふうに再編成するということなくしてはできない。そのためにも、先ほど申し上げました都市計画道路をまず仕上げて、その次の仕事へ持っていくというふうに、その中で再開発という形でいろいろな事業を生み出し、高度利用を図っていくというふうにすべきじゃないかと思っております。