野中和雄の発言 (決算委員会第三分科会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○野中政府委員 諌早湾の干拓事業でございますが、昭和六十一年度に農林水産省の直轄事業として着工したものでございまして、諌早湾の奥部の三千五百五十ヘクタールを延長約七キロの潮受け堤防で締め切りまして、千八百四十ヘクタールの干拓地と千七百十ヘクタールの調整池を造成をしようとするものでございます。
この必要性でございますけれども、先生もよく御承知のとおり、事業の行われております長崎県は、県土の四五%を離島が占める、また地形的に平たんな農地が乏しいというようなことから、優良農地の維持、確保が厳しいというような宿命的な地形条件を負っているわけでございまして、本事業によりまして、かんがい用水の確保がされました生産性の高い農地を創出をするということは極めて重要なことであるというふうに考えております。
それと同時に、まさに今先生がおっしゃいましたように、防災的な観点の必要性が非常に高いわけでございまして、諌早湾地域は昔から干拓で発達をいたしました低平地が多いわけでございます。洪水や高潮、排水不良などの災害に悩まされ続けてきたわけでございまして、今回、潮受け堤防と調整池によりまして、これら災害に対する本地域の総合的な防災機能を強化をしようということでございます。
具体的に申し上げますと、一つは、高潮対策といたしまして、潮受け堤防によりまして、大潮時にも過去の最大の規模の台風が通過をしても耐えられるようにするというようなこと。それからまた、洪水対策といたしましては、昭和三十二年に同地域の本明川の洪水で未曾有の五百三十九人という亡くなった方が出てしまった災害、諌早大水害があるわけでございますが、こういったものにも対応できるだけの調整池の容量を確保しようというようなことでございまして、まさに防災の効果を非常にねらったものということでございます。
私どもといたしましては、一日も早い防災効果の発現、事業の早期完了に向けまして、今後とも事業の円滑な推進に努めてまいりたいというふうに考えております。