田中甲の発言 (地方分権に関する特別委員会)
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○田中(甲)委員 こういうお話をいただきましたが、車の両輪の姿ということを比喩してお話をされておりましたし、また、地方分権や高齢社会に対応するということで、未来社会とも言われているスウェーデンの実態を見てみますと、砂時計型といいまして、国と地方がそれぞれに役割を担っていく。それぞれの役割を担っていく中で、地方分権、ひいては住民が主体となって地域をつくっていくという姿がつくり出されていく。そういう中においては、一方的に今までの国の進めてきたやり方が非難されるような書かれ方というものは、地方分権を進めていくに当たりましてプラスになるばかりの面ではない、そんなことを感じましたので、指摘をさせていただきました。
今、途中でお話をさせていただきましたが、私は、推進委員会の皆さん方にもう少し森を見ていただきたいという気持ちを中間報告を読ませていただく中で感じました。正直なところをお話しさせていただきますと、猟師木を見て森を見ずと。個々の問題に対して一つ一つチェックをしていくことは、これは大変なことでありますし、御苦労の中で御努力されている姿というのはもちろん理解しているところでありますが、全体像を見ていく、そして全体の中でどの木を徹底的に分析すれば、枝葉がどこまで伸びて、そして根がどこまで張っているのかという、ポイントを絞って木を調査していくということも大事ではなかろうかと思うのであります。
その際に、国内の問題を見ていくと同時に、海外では地方分権をどのように進めてきたかということを調べていくことが、私はスウェーデンの話をこれからしようと思っていますが、日本の今の姿とスウェーデンの地方分権の姿、大体三十年日本より進んでいると言われていますが、ここを重ね合わせることによって、日本で最も問題になっているのがどの部分かというのが見えてくるように思います。
実は、つい最近、スウェーデンの地方分権の父と言われているアグネ教授とお会いする機会がありまして、いろいろお話をいたしました。先ほど私がお話しした砂時計型の分権というのはまさにスウェーデンの、中央集権的分権国家と分類した、基礎自治体とスウェーデンでは言われているようでありますが、中央と市町村が同じようにバランスを持って、緊張関係でバランスをとり合っている、そういう形がスウェーデンの代表的な地方分権のモデルであります。
私がここで生意気なことを申し上げるつもりはないのですが、ぜひスウェーデンの地方分権の姿を推進委員会でも参考にしていただきまして、日本の問題点がどこにあるかということを海外と比較して、また研究していただければよろしいのではないかなと思っております。高齢化社会というものに対応するすべは地方分権しかないのだということを力説されている教授でありまして、また、スウェーデンは、それを実践をしてくる中で、日本の極めて手本になる部分を持っている国であろうという認識を私は持っております。
その中で、スウェーデンの場合にも、機関委任事務の問題や自治事務、あるいはそれらの分類をされて、そこに集中をして審議をされている様子は私も認識をしているのですが、市町村の合併ということが同時に必要になってきた、そして実際に十分の一まで市町村の合併ということを進めてきた、そういうことが書かれております。
突然に質問して申しわけございませんけれども、やはり地方分権を進めていく中での受け皿面での市町村の合併ということ、今回は中間報告に扱われていないわけでありますけれども、委員長のお考えというものをお聞かせいただければありがたいと思います。