橋本龍太郎の発言 (本会議)
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○内閣総理大臣(橋本龍太郎君) 愛知議員の御質問に対し、お答えを申し上げます。
まず、議会制民主主義における国会運営についてのお尋ねがございました。
一般的に申し上げますならば、選挙によって選ばれた議員によって構成される与野党の間で、国会運営についての話し合いを行い、多数決原則にのっとり決定をして、くものと理解をいたしております。
次に、金融特別委員会の質疑打ち切り、採決という一連の推移について御質問がありました。質疑時間を何時間にするかなどの国会運営につきましては、私が何ら申し上げるべきではなく、国会においてお決めをいただくものと理解をいたしております。
また、与党が新進党の審議要求を拒否する行動ととったとの御批判があり、その点について私の所見を求められました。先刻も申し上げたことでありますが、国会運営は国会においてお決めいただくものであると考えてしおります。
委員会における新進党の追及の結果と、政府・与党の説明不足などについて御質問がございました。
私は、新進党の御質問について評価、論評すべき立場にはございません。また、政府の説明にっいては、これまでも国会の御論議等を通じて真摯に御説明を申し上げてまいりましたが、今後も引き続き国民の皆様の御理解を深めるべく最大限の努力をいたすつもりであります。
政府の住専処理策を撤回すべきだという御意見を言われました。
今回の住専処理策は、我が国の命運に責任を持つ政府・与党として国民全体のために決断したものでありまして、撤回は考えておりません。
住専に公的資金を導入いたしましたのは、住専については関係当事者の意欲と努力だけでは解決を図り得ない状態となっておりましたこと及び我が国不良債権問題の緊急かつ象徴的な課題となっておりましたことにかんがみ、国民の皆様の預金を守るとともに景気回復を確実なものとする等のための臨時異例の措置として決定されたものであります。
金融機関の破綻処理に当たっての公的支援については、本来、金融機関の破綻処理は金融機関システム内において賄うことが原則であります。しかしながら、信用不安を惹起しやすい現下の金融環境等にかんがみ、預金者保護及び信用秩序の維持に万全を期すために、今般、信用組合の破綻処理に対する政府保証等の特別な措置を用意いたしました。
今後の金融機関の破綻を現時点で予想することは困難でありますが、特別保険料の徴収及びその二年後の適切な見直し等にかんがみれば、仮に財以支出が必要となる場合でも多額にはならないの仁はないかと考えているところであります。
整理回収銀行による犯罪の告発の義務づけについてのお尋ねでありましたが、今般の預金保険法改正法案におきましては、整理回収銀行に対し、整理回収業務を進める中で犯罪があると思料するときは告発に向けた所要の措置をとるよう義務づけております。
また、破綻信用組合から整理回収銀行への損害賠償請求権の移転についてでありますが、整理回収銀行が破綻信用組合の事業の全部を譲り受ける場合には、これも含めて譲り受けることとなるほか、事業の一部の譲り受けの場合等におきましても、整理回収銀行が損害賠償請求権を譲り受けるよう対応してまいりたいと考えているところであります。
したがいまして、破綻信用組合の事業が整理回収銀行に譲渡されたことにより旧経営者や債務者の民事、刑事上の責任が問われなくなるようなことはない、御指摘のような社会正義や経済倫理にもとる行為を促進することはないと考えております。
残余の質問につきましては、関係大臣から御答弁を申し上げます。(拍手)
〔国務大臣久保亘君登壇〕