野田毅の発言 (予算委員会)

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○野田(毅)委員 残念ながら現時点ではその程度の答弁しか総理からはできないのだろうという予想はしておりましたが、それにしても、何か私はもうちょっと危機感があるのではないかなという感じがしていたのですけれどもね、率直に言って。
 私は、加藤さんの問題、これは後ほどまた申し上げたいと思うのですけれども、それは決してただ単に疑惑があるからというだけでない。やはり住専の枠組みをつくった責任者だ、率直に言って。これは今までの議論の経緯で明らかであります。だから申し上げておるわけで、そういったことを、ただ単に証人喚問の問題は国会運営の話だからそこへ全部任せますよということではなくて、行政府の長としてはそういうことでありましょうけれども、少なくとも自民党の総裁でもあるわけですから、その自民党の幹事長に関することでありますから、もう少し主体的な自分のお考えを述べられてもいいのではないかと思っています。しかし、恐らく立場上これ以上はなかなか言いにくいということでしょうから、これはまた後ほど申し上げたいと思います。
 そこで、この一カ月間、実は何もなしに事柄がタイムスリップしたかというと、そうではないと私は思います。その最たるものは、たしか三月五日であったと思います、政府・与党が追加措置を決められました。これはいろいろな理由で追加措置をまとめられたと思うのですけれども、ともかくこれは非常に大きな意味があったと私は思っています。幾つかポイントがあるのです。
 それは、何よりも原案のままではやはりこれは無理だという認識を政府みずからが、あるいは与党みずからが考えたということだと思います。原案のままでごり押しはこれは無理だ、これは極めて大きな意味がありますね。少なくとも無修正のままで押し通すことはしない、これをやったら大変だという認識があったということ。
 それからいま一つは、この追加措置を決定されるに至る経緯。新聞報道によると、どたばた劇あるいは迷走、いろいろな表現を使っています。確かにいろいろな案があったのでしょうけれども、特に農水系の負担に対して、これはもう報道で逐一、時系列で追えば明らかだと思います。あるときはウルグアイ・ラウンド予算から出せとか、いやそれはだめだというので話が変わった。それがいつの間にか五年でやるとか、いやそれは地方税が入っていないからやはり七年にしたとか、さまざまなことが、わずか一昼夜ぐらいの間に随分と話が変わったと、いろいろな迷走ぶりのことが出ております。
 そのときのことを余り私から、済んだことですからとやかく言いたくはないけれども、ただこの点について報道を見ますと、大原農林大臣も「「(実現の)保証は何もないわな」と明言、追加措置のずさんさが早くも露呈」という表現とか、それから、「リストラで利益が上がれば、税金を払うのは当然だ。」これは後藤田先生。「まやかし、つじつま合わせといわれても仕方がない」、高鳥修氏。「五日の自民党総務会は追加策への不満や批判の合唱となった。」社民党も、「八万ふさがりだ。(住専処理は)もともと理屈のつかんことなんだから、追加策が理屈に合うわけがない」。さきがけの鳩山さんは、「二次損失の国と民間の負担割合が半々という仕組みもおのずから変化する可能性もある」。
 やはり与党三党みずから政府原案に対してもいろいろと問題点を認識しておられる。そのことが追加策ということにあらわれ、残念ながらその追加策そのものがまた党内でも、国民次元だけじゃなくて党内においてもいろいろな批判があり、結果として、追加策は七項目ぐらいあったようです。
 しかし、その一番最後の七項目めの、具体的に六千八百の、民間金融機関で五千、農系で千八百というこの仕分けについて、少なくともこれは与党三党で正式決定しているのか、政府・与党一体で決定しているのか、いや、政府の方は加わっていないのか、そして、今日この案がまだ生きているのか死んでいるのか、ここのところがどうも我々にはわからない。
 この経緯において、途中で幾たびか国対委員長会談初め幾つかの与野党折衝がございましたが、今日まで一回もこの種の五千と千八百という、こういう打開案ではどうかという意向打診も我が党には正式にはない。これは一体どういうことなんだろうかと、私は今なお不思議でしょうがない。
 さて、この点について、これはやはり自民党の総裁でありますから、これは党の案なのか――その前に、それでは大蔵大臣に聞きましょうか。大蔵大臣、これは政府は一緒になってこれを認めているのですか、それとも政府は一切関与しないのか、どうなんですか。

発言情報

speech_id: 113605261X02219960401_010

発言者: 野田毅

speaker_id: 14178

日付: 1996-04-01

院: 衆議院

会議名: 予算委員会