伊吹文明の発言 (予算委員会)
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○伊吹委員 これは平等の原則だということになると、結局住専が貸付先から回収できた、新進党案で言うと日本版RTCが回収し、つまり個々の更生手続を申請している住専各社が結果的に回収をした債権というのは、さらにその上の母体行、一般行、農協系統に配分されることになると思うのですが、平等の原則からいきますと、例えば二割仮に回収できたとすると、母体行は三兆五千億の二割は返してもらえることになりますね。一般行は三兆八千のうちの二割は返してもらえる。農協系統は五兆五千のうちの二割は返してもらえて、あとはすべて負担をしなければならないということになる。こういう案が、私は本当に信用秩序の維持のため、現実的に機能するのだろうかという気持ちを率直に持っております。
そこで、自由民主党、それから社民党、さきがけは、言うならば政府案を出して、オペラを歌いたい、こう言ったわけですね。ところが、オペラは絶対聞きたくないから劇場に入れてやらないというのは困るわけでして、おれたちはこういう演歌を出すから、どちらがいいかを観衆に聞いてもらいたいという話をしてもらわねばならぬわけでして、ぜひ私はこの案を対案として国会に出してもらいたい。
そして予算には、安全保障とか福祉とか中小企業対策とか、国民が待ち望んでいるものが実はいっぱい入っているわけですね。その中で六千八百億というのは約一%弱の金額です。そして、これで削除、削除、削除、削除でオペラを歌わせないで、おれは何を出すかわからないけれども、ともかくオペラは聞きたくないから劇場に入れないというのは、これは私はやはり民主主義というものを本当に小沢党首が言われるように疑似民主主義にしてしまうと思うのですね。
そこで私は、予算は予算として通して、関連法案を委員会で審議する際に、新進党もきちっと対案を国民の前に出されたらいいと思うのですね、法律として。そして、お互いに反間権を認め合って、それでそこで議論をするということがごく当たり前のことなんですよ。(発言する者あり)そして、予算が成立をしても実はそんなに、後ろでいろいろ不規則発言をしておられますが、これは新進党の方が心配されるように予算を通してもすぐには執行できないのですよ、それはこれからこの後質問いたしますが。
だから、委員長から私はぜひ、予算は予算として、やはり小沢党首のこの四十二ページにきちっと書いておられるように、小沢さんが自由民主党におられたころに、自分の理念をしっかりと出して、そしてそれを実は多数決でしっかりと通していくのだというのは、一つの政治家のタイプ、特に西欧型の政治家のタイプだとして私は大変評価をしておったですよ。ところが、新進党の党首になられてから、私は小沢さんの姿がかつての光を失っていると思う。
総理とお話しになられた中で、自分はピケを解きたいのだけれども、周りがそれを許さぬという発言があったとか新聞報道には載っておる。もちろんお二人の話ですから、そこで、私はこれを確認するようなやぼなことはいたしませんけれども、であるがゆえに私は委員長にぜひ提案したい。予算は予算としてルールにのっとってきちっと処理してもらいたい。そしてその後、その関連法案をどうするかというところに議論の場を移さないと、国民は大変迷惑をすると思います。委員長、いかがですか。