川端達夫の発言 (予算委員会第八分科会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○川端分科員 おっしゃるように、大変便利になりました。そして、下流域も含めての水の安定供給という部分では大変な、一昨年ですか、水不足と言われたとき、琵琶湖も一メートル九十八センチという低水位までなって、そこが、いろいろ問題もあったのですが、水を始末はしましたけれども、水が飲めないとか、ないとかいう状況にはなかったという部分では、利水という部分でも大変効果を発揮している。私も子供のころは、少し雨が降ると家じゅう水がつく、洪水が起こるという状況とかいうこともほとんどなくなった。割に台風の通ることが年に二、三回あって大雨になりますが、そういう災害に対しても非常に効果を発揮している。そして、何よりも便利になった。草ぼうぼうの湖岸がきれいになって、水の便もよくなりというふうな部分では非常に快適で、利水も治水もよくという部分では非常に効果があった。
ただ、二十五年たって振り返ってみますと、昭和四十七年というのは、四十五年に大阪万博が開かれて、世界に追いつけ追い越せという、頑張ろうという高度成長時代という部分で、もっと便利に、もっと快適に、もっと豊かにという部分が国のほとんど信じて疑わない一つのベクトルとして走ってきたという時代だったと思うのですね。今考えたときに、確かに便利になったけれども、まさに世界の遺産である琵琶湖で失ったものが随分多いのではないか、あるいは、失いつつあるものが随分あるのではないか、このままでいいのだろうかというふうな問題が随分たくさん出てきているというのが現時点だというふうに思います。
私は、開発か保全かというときに、どちらが正しくてどちらが間違いということではない、社会的なニーズもあると思います。ただ、開発という利便性を求めてやってきた琵琶湖総合開発で大きな効果をもたらしたと同時に、やはりその影の部分が出てきたのが現在だ。このままの状態で私は後世に引き継ぐということはできないのではないか。
ちょっと環境庁、おいでいただいていますね。琵琶湖の水質というものに関して、滋賀県民も、水質の汚濁防止法に基づく条例あるいは全国で恐らく唯一無二ではないかという富栄養化防止条例、いわゆる石けん条例、各家庭ではいわゆる有機燐系の洗剤を使わないでおこうという運動と同時に、有機燐系の洗剤を売ってはいけないというふうなことまでして非常に細かく家庭ではいろいろ配慮をし、条例もやっているということでありますが、水質は悪くなる。環境庁としては、今琵琶湖の水質というものにどのような御認識をお持ちなのか、お尋ねをしたいと思います。