田中秀征の発言 (予算委員会第六分科会)
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○田中国務大臣 最初に、その前の答弁の五十嵐さんの受けとめ方ですが、民の勢いが強まっているというのは、九三年の六月当時と比べればということで、民の勢いを強めていくというのが当面の最大の課題でございますから、そういうふうに御理解いただきたいと思います。
金融システム、金融行政の改革、再編問題についての御質問をいただいたのですけれども、「大蔵省解体論」を書いている五十嵐さんの話、その趣旨の話で受けとめさせていただきますけれども、私は、国会審議をずっと今回聞いておりまして、また参加して大変強く感じたのは、やはり母体行の責任あるいは行政の責任というのが日に日に強まってきている、そういう印象を受けまして、国会の答弁、予算委員会の答弁でも、この問題を後始末の問題としてだけ片づけてはこれはもうやりきれない思いであるということを申し上げたところであります。
ある意味では、金融システム、金融行政が装いを新たにする絶好の機会である、そしてまた、最終的に理解をいただくためにもこれはやらなきゃいけないし、また、当初私は金融行政の再編という問題はおのずから視野に入ってくるということを申し上げましたけれども、今の心境としては、必ずそういうことになるだろうし、ならなきゃいけない、そんな思いでおります。
与党の方でもそのための努力を開始したようでありまして、具体的な機構改革論が今出ています。いろいろなアィデアが出ております。それはそれで傾聴に値するものだというふうに思っているのですが、私自身がこの問題についてこだわっているところが三点ほどありますので、この機会に申し上げたいと思うのです。
一つは、金融行政の独立性という問題であります。この独立性という問題を考えるときに、これが一番大事だというふうに思っているわけですが、器がかわっても中身が変わらないということではいたし方ないので、どうやってこの金融行政の実質的な独立性を実現していくかというところが問われているのだというふうに見れば、そこに焦点を当てて考えざるを得ないのですが、第一点としては、ほかの行政分野との独立性ということが一つであります。
第二には過去の金融行政からの独立性ということであります。
それから、さらには三番目として、この独立性というものを期待に添う形で新たな金融行政の中に確立していくためには、今までの金融行政が新しい金融行政を産み落とすというようなことであってはならない。今までの金融行政が母として、新しい金融行政が子として生まれるようなものであったら、これは独立性というのは確保できないというふうに思っております。
したがって、新しい金融行政をつくり上げていくという点では、今までの行政の外の力、もちろんそれは政治の力でありますけれども、政治、国会の果たす役割が大きいし中心的なものであるということを期待しているということでございます。