若林正丈の発言 (外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会)

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○参考人(若林正丈君) 私、先ほど台湾海峡両岸関係の糸をほぐすといいますか、最終的に安定する夢のようなフォーミュラというのは、中国から見たら統一で台湾から見たら独立というのが達成されれば解決すると言いましたが、恐らくそういうのはいわゆる国家連合というものじゃないかなと。
 これはどういう内容を持つかよくわからないんですが、中華国家連合、その中にPRCもあればROCもある、何らかの結合があって、国際社会もそれぞれの独自性とその結合も受け入れるというような形になれば比較的安定した形になるんではないか。これはもう想像の域を出ませんけれども、現状から見るとそういうものではないかと。ただ、それの実現に、もちろん政治というのは、世の中というのは変化するものでございますので、台湾側の意図も変化するかもしれませんし、中国側も変化するかもしれません。しかも、言うまでもなく両方が変化しなければこれは実現しないということがあるのではないかと思われます。
 現在、中国が言っているのは非常に狭い一つの中国の定義でございまして、これは連邦制もだめであるし、中華人民共和国という単一国家のごく特殊な一部としていてもいいよと、こういうのが中国の立場でございまして、これでは交渉は全く始まらないわけですね。
 それを受け入れないからといって武力で威嚇するということになった場合には、これは極めて無理な形で統一しようとしているということでございまして、私は現状で無理に統一しても、無理に独立しても、北アイルランドのような事態があり得るというふうに判断しているわけです。だから、無理な統一をさせないという意味での米国の介入は、私は両岸関係については正しいというふうに判断しております。
 もちろん、隣国、非中国人の立場として、最終的にこうせいああせいということが言える立場でないことは当然でございますけれども、無理な統一、無理な独立が不安定をもたらして我々に不利益をもたらすものであるならば、それについては意見があってしかるべきであると、私はそういうふうに考えております。

発言情報

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発言者: 若林正丈

speaker_id: 30880

日付: 1996-04-03

院: 参議院

会議名: 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会