笠原潤一の発言 (外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会)

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○笠原潤一君 本当は韓半島をめぐる問題でちょっとお尋ねしたかったんですけれども、きょうは中台情勢ということに絞られております。私は板門店へ一九七五年に実際あの中に入った。ですから状況を知っていますから、今のこの韓国と北朝鮮の問題について本当を言えば少しお聞きしたがったけれども、それはあすのあれに回させていただきたいというふうに思います。
 一つはアジア太平洋に関する、特に中台の問題についてですが、大分冷却してきたものですから私どもも非常に安心をしているわけです。
 考えてみますと、アメリカがどうして台湾に肩入れするかというのは、先ほどの立木議員の話じゃありませんが、台湾関係法を結んだ。その時点、ちょっと古い話ではありますが、もともとキッシンジャーが隠密裏にインドから入っていってあれをやったことについて、結局はニクソンは再選をにらんでやったわけですよ、非常にいろんな問題があったから。ですから、アメリカがいろんな問題で中国を認めたことが大きなとがになっていることは事実なんです。
 したがって、日本もばたばた慌てて、実際田中角栄さんも行って、もうあのときは本当に角さんも知らずに入ったという話もあるけれども、あのときのいろんな状況を聞いてみますといろいろあって、結果的にはどうもそれが足かせになって、今、日中も中台も大変いろんな問題を抱えておることも事実だし、歴史の事実です。もう二十年たってしまったんですから今さらこれを言ってもしょうがない話ですけれども。
  ですから、アメリカの中で台湾を呼ぶときに、台湾を独立した国として呼んでいる連中は今なお圧倒的に多いわけです、地方へ行っても。それから同時に、彼らは台湾のことを何と言うかというと、フリーチャイナと言っているんですね、自由中国とか平気で言っているんだから。中国には二制度がある、こういうことを中国は言っているけれども、アメリカの大部分の人たちはそういうことを言っているわけです。
 したがって、これからアメリカがどういうふうに出てくるか。クリントンさんが日本へ来て橋本総理とどういうお話をされるか知りませんが、サンタモニカの会談後、急速にこうなってきて、大分変わってきたんですから、一応その点はやや安心して、クリントンさんとこの問題はうまく話がいけそうではないかと思うんです、今の状況で見ますとね。そういう点で言えば、私は今の状況としては深刻さを一時的に脱しておると思う。
 台湾の問題でアメリカがなぜ台湾ストレートの中ヘニミッツをやったかといえば、本当はチベットとかいろんな問題にもっと介入すべきだったけれども、チベットとかああいう辺境の民族の問題は遠過ぎて、結果的に手を出せなかったということもあろうと思うんですよ。今回の台湾というのは本当に近いわけで、太平洋の中に浮かんでいる島ですから、そういう点で言うとアメリカも出ざるを得なかったと思う。
 今後、一件落着とはいかないまでも、少しは緊張が緩和されたことについては非常にいいけれども、しかし油断はできない。中国の中がどうなっているかということをこれから日本の方も、自民党の中でもそうそうたる皆さんが連休をにらんでおいでになりますし、小沢一郎さんも何か出かけていかれるそうだけれども、その中で中国軍部とか中国の政府とどういう話し合いができるか、そこら辺はちょっとわかりませんが、いずれにしても橋本・クリントン会談でも中台の問題は主要なテーマになってくると思う。
 したがって、問題は、李登輝さんが五月二十日に総統に就任される、その前後に中国がどういうことを行うかということだけれども、そんな挑発的なことはしないだろうと私は思っています。甘く見過ぎちゃいけませんけれども、どうもそんなような感じがいたさないわけでもないけれども、その辺はどうでございますか。

発言情報

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発言者: 笠原潤一

speaker_id: 8718

日付: 1996-04-10

院: 参議院

会議名: 外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会