秋山昌廣の発言 (外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会)
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○政府委員(秋山昌廣君) 政府の職員を離れて私人として答えたくなるようなテーマでございますけれども、防衛局長として答弁させていただきます。
今御指摘のあった結びつく経済は後戻りはないだろうと思いますけれども、離れる心というのは、私流に、まことに個人的な意見でございますけれども、二つの面があるのかなと。やはりもともとその違いはあったんだろうという、つまり本省人、外省人、そういった台湾と大陸の違いというものがあったのに加えまして、最近、台湾における政治制度といいますか民主主義の発展といったようなことも一つの要素として、政治体制、社会体制が少し離れてきているというような問題もあるのかなという気がいたします。
ただ、私がここで申し上げたいのは、そういったことがあろうとも、それがどういうふうにいくか我々はよくわかりませんが、いずれにしても、非常にラフな言い方をすれば、この中台の問題における中国の存在は非常に大きなものではないか。当たり前といえば当たり前かもしれませんけれども、単なる国内問題という意味で私は言っているわけではありませんけれども、北京政府の行動といいますか、中華人民共和国の行動、物の考え方というのは非常に今後注意していかなくちゃいけない大きな要素ではないかという気がしております。
そういう意味におきまして、実は国防分野でございますけれども、日米安保体制の議論をこの一、二年間、米側とやってきた中で、もちろんこの中台問題も含めた北東アジアの平和と安定にとって中国の存在というものが非常に大きな存在として我々は議論してまいりました。その一つの答えが今度の新防衛大綱に出ておりますところの我が国の「防衛力の役割」という役割の中に当然のことながら我が国の防衛というのはあるわけでございますけれども、それに加えてより安定した安全保障環境の構築という柱を立て、その中で意識的に考えましたのは、米国と日本と中国といったような、そういうバイ・プラス・マルチと言うんでしょうか、それぞれバイの関係なんですが、結果としてマルチになるような安保対話の重要性というものを非常に認識してきているわけでございます。
したがいまして、もちろん日中の間でもこの安全保障対話というものをバイで強力に進めていく必要はあると思いますけれども、この北東アジアの安定のために、中国の存在というものを十分意識して、この対話の中でいい結果を生んでいかなければいけないといったような認識をいよいよ強くしているわけでございます。