水野誠一の発言 (決算委員会)

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○水野誠一君 この事業自体、現在二百四十兆の国債残高あるいは財政赤字の中で果たして本当に行うべきかどうかということも含めてひとつ慎重な審議をしていただければというふうに思います。
 次に、北海道東北開発公庫、いわゆる北東公庫の二つの開発プロジェクトに対する巨額な融資について、北海道開発庁長官及び国土庁長官にそれぞれ伺いたいと思います。
 このプロジェクトと申しますのは、御承知のように、北海道の苫小牧東部開発計画、いわゆる苫東開発と、青森県のむつ小川原開発でございます。ともに一九七〇年代に計画された国家プロジェクトですが、北東公庫は、事業主体である第三セクターの苫小牧東部開発株式会社と、むつ小川原開発株式会社に、それぞれ八百五十億円と八百七十六億円、計千七百二十六億円という巨額の融資を行っています。
 重厚長大産業の誘致を目指したこれらのプロジェクトは、その後経済状況の変化もあり現在では破綻状況にあるというふうに聞いております。北東公庫の融資しております約千七百億円は、返済のめども立たず、回収不能の不良債権のおそれがあるというふうにも報道されているわけであります。また、利払いを受けている形をとるために追加融資を重ね、残高も年ごとに膨らんでいる、これが現状であります。
 私も、その両社の財務諸表を取り寄せて見ましたが、苫東開発会社は平成七年三月期で北東公庫の融資分を含めて約千六百億円の借入金残高があるのに対して、営業収益はわずか二十二億六千万円、利払いだけでも年額九十一億円あるわけでありますから、実際にはとても利子は払えない状況にあるわけであります。追加融資と補助金で自転車操業しているのが現状であります。実際、北東公庫からの融資残高は、平成五年の七百六十七億円から、先ほど申しました平成七年には八百五十億円に膨らんできている。会社が設立されてから二十五年後でこんな状態であります。
 経済状況も大きく変わっている現在、負債もこれからますます増加していく一方と考えるのが常識ではないかと思いますが、政府としてはどのような見通しを持っておられるのか、北海道開発庁長官に伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 水野誠一

speaker_id: 844

日付: 1996-06-20

院: 参議院

会議名: 決算委員会