水野誠一の発言 (決算委員会)

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○水野誠一君 今回の検査院の指摘というのもまだまだ氷山の一角であるような気がいたします。こういったODAなり借款の問題が非常に有効に生きていく、我々の出す金が有効に生きていくというためには、しっかりとした評価及びフォローアップというものをお願いしていきたいというふうに思います。
 次に、これは質問というよりかむしろ大臣に対してのお願いというようなこともあるわけでありますが、シンクタンクについてちょっと触れさせていただきたいと思います。
 アメリカのハワイに一九六〇年に設立されましたイーストウエストセンター、東西センターという国立のシンクタンクがあるわけであります。これは御案内のようにアジアというものを広く見据えて、アジアの経済発展あるいは安全保障の問題等も含めた提案をしてきている非常にすぐれたシンクタンクでありまして、英国のエコノミスト誌のランキングでも世界五位に選ばれたこともあるという内容であります。これは単に研究機関だけではなく教育機関としてもすぐれたものでありまして、今までに六万人の留学生をアジアから受け入れている、そのうち一〇%は日本からの留学生であるということで、恐らく外務省からもここに留学された方が数多くいらっしゃるのではないかなというふうに思っています。
 この研究機関、教育研究機関でありますイーストウエストセンターというのは、国立てはありますが単にアメリカだけのものではなくアジアのために活躍をしてきているということで、実際APECの構想もこの機関から提案され生まれたというふうにも聞いているわけであります。
 今、アメリカの大変な財政赤字の状況の中で、ここの経費が半分に削減されてしまったということが昨今報道をされました。これに対して韓国、台湾、タイなどは官民双方でかなり大規模な支援を始めているということが報じられています。韓国なんかは数百万ドルの基金をこれに寄せようというような動きもあるようでありますが、残念ながら我が国では、今年度四十五万ドルの補助を計画はしているものの、どうもこういったアジア諸国に比べますとこのイーストウエストセンターに対する支援の盛り上がりというものがまだまだ足りないんではないかなと、そんな感じをしております。
 アジアを見据えて、国際的な視野に立って外交政策を展開していく上で、日本国内のシンクタンク、これは残念ながらエコノミスト誌のランキングの中でもベスト二十には一つも入ってこない。これは、民のものは企業色が強過ぎるし官のものは省庁別の色彩が強過ぎる、そういう意味では日本にはシンクタンクがないのかということもよく言われるわけでありますが、私はそれを嘆くよりも、こういったイーストウエストセンターのようなシンクタンクというものをもっと有効に活用して、日本の外交政策、とりわけアジアにおける正しいリーダーシップというものを確立していくということ、これが重要ではないかなと思うわけであります。
 こういう視点から、先ほどもお尋ねしましたODA事業等に積極的に活用すべき知恵という意味でも、ぜひひとつこういった点にも目を向けていただきたいと思うわけでありますが、ひとつ外務大臣から一言その御見解を伺いたいと思います。

発言情報

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発言者: 水野誠一

speaker_id: 844

日付: 1996-09-03

院: 参議院

会議名: 決算委員会