久保亘の発言 (大蔵委員会)
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○国務大臣(久保亘君) G7の最初にIMFの専務理事から全体の経済状況に関する報告がございました。特に、日本の景気が予想以上に回復に向かっていることを彼は強調いたしました。そして、九六年二・七、九七年三・一の成長が見込まれる状況であるという説明をいたしました。この数字はG7各国の中で、九五年は日本が成長率最低の見通しでありますが、九六年、九七年はいずれも日本が今度は逆にG7の中で最高の成長率となるという見通しを説明、報告をいたしました。
その中で、日本の経済、景気回復は御承知のように財政、金融によって下支えをされておりますが、できるだけ早く自律回復の軌道を確かなものにして、景気刺激をそろそろ見直したらどうかというのが彼の説明でございました。そのことは、先進諸国家共通で今政治課題となっております財政赤字の克服の問題ともかかわっているわけでございます。
それから、そのカムドシュ専務理事はあわせて、日本では不良債権処理の中で特に今、住専問題の処理に取り組んでおられるが、この問題に対して我々は期待して注目しているということを、一月のG7のときにもそう申しておりましたが、そのような話がございました。
私の方からは、今日の緩やかな回復の連続ではありますけれども、主要な指標においていずれも日本経済が景気回復の方向に向かいつつあること、そして円高是正が進む中で経常収支の黒字が大幅に縮小していること、このことはつまり輸入が増加しているということでございます。内需中心型の景気回復が進んでいるということなどについて報告をいたしました。
なお、この不良債権処理についても一月のG7に続いて、今、国会で論議が続いているが、間もなく九六年度予算案が成立することになろう、その後引き続いて、不良債権処理の象徴的な課題である住専問題の処理を行うための法案が審議されることになるだろう、このことは一つは景気問題ともかかわる重要な課題であるということを私の方から報告をいたしました。
日本の問題については、国金局長がおりますから、つけ加えて報告があればやってもらいますが、住専問題などについては、専務理事の報告と私の日本経済に対する説明の後、特に各国から意見が出されることはありませんでした。ただ全体として、日本経済が回復の方向に向かっているということに対して認識が一致しておることと、それから各国を通じて財政再建の問題というのが主要な課題となったという感じがいたしました。
なお、為替の問題につきましてはG7としては、昨年四月の強力な市場に対するメッセージを発してから一年、このG7においては大体この一年間に展開してまいりました為替市場の動向を歓迎するということで一致いたしまして、今後も連携を密にして協力していこうということで、特にこの問題について多くの議論が行われるということではありませんでした。