橋本龍太郎の発言 (本会議)
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○国務大臣(橋本龍太郎君) 石田議員にお答えを申し上げます。
まず、情報の公開、提供につきましては、我が国の原子力の開発利用は、原子力基本法に基づきまして、自主、民主、公開を基本といたしております。特に公開につきましては、地元の方々はもとより、国民の皆様の理解と協力を得てまいりますためにも、幅広い意見をさまざまな形でくみ上げるとともに、積極的かつ速やかに情報を公開していくことが重要だと考えております。
このような観点から、安全性に係る情報を初めとして、これまで以上に積極的に、かつきめ細かく、わかりやすい情報の公開、提供に努め、地元の方々を初めとする国民の皆様の御理解と信頼を回復するため全力を尽くしていくことが重要だと考えております。
信頼回復に関するお尋ねがありました。
原子力開発におきましては、御指摘のとおり、安全の確保を大前提としながら、国民の皆さん、殊に地元の方々の理解と信頼を得ていくことが何より大切なことは間違いがありません。しかし、今回の「もんじゅ」の事故によりまして、地元の方々や国民の皆様に不安感、不信感を与える結果となったことを本当に残念に思います。今後、専門家の知見を結集し、徹底した原因究明を進めて万全の安全対策を講じるとともに、積極的かつ速やかな情報公開などにより、地元の方々を初めとする国民各位の信頼、理解を回復できるよう全力を尽くしてまいります。
次に、原子力長期計画の変更及び今後の原子力政策への取り組みについてのお尋ねがありました。
資源に乏しい日本にとりまして、エネルギーの安定供給、また地球環境問題への対応は大変大切な課題です。そうした観点から、安全の確保及び平和利用の堅持を大前提として、今日までも、地元の方々を初めとする国民各位の御理解と信頼を得ながら原子力政策を着実に推進することが重要だと、そうした考え方をとり続けてまいりました。
今後の原子力行政の展開に当たりましては、国民各界各層の幅広い御意見を伺い、いかにこれを原子力長期計画を含む原子力政策に的確に反映していくかという点に一層努力を払わなければなりません。
このため、御指摘の三県知事からの御提言につきましては、原子力委員会におきまして「原子力、政策円卓会議」を開催するほか、関係省庁においてシンポジウムや地域フォーラムなどを開催し、地元の方々を初めとするさまざまな意見をお持ちの方々との対話の場を設定していくことにいたしております。既に科学技術庁長官からも御報告を申し上げましたが、こうした取り組みを通じて原子力政策に対する国民的合意を形成していくように積極的な対応を図ってまいります。
次に、原子力安全サミットについてお尋ねがございました。
国会の御了承がいただけますなら、私としてはぜひ出席をいたしたいと考えております。そして、原子力の安全確保については原子力施設を有する国が第一義的責任を負うことを基本として我が国はまいりましたが、国際的な共通課題として各国が協力しながらその維持向上に努めることが重要だと考えております。
このモスクワ・サミットは世界規模で原子力安全に対する認識を高めるよい機会だと考えておりまして、私としては、我が国の経験を踏まえながら、原子炉の安全、放射性廃棄物の管理、核物質の管理などについて各国が取り組みを強化するとともに、これらに関する国際協力を一層促進すべきである旨を強く訴えたいと考えております。また、首脳間の意見交換の中で学ぶべき点は、我が国の原子力の安全性の向上に反映させていきたいと願っております。
次に、突発的な危機管理という問題についての御指摘がありました。
重要な課題については、関係省庁間の連携を図り政府が一体となって対処していくことが大切であると考えておりますし、こうした観点から、私自身の責任として、当初から事案を掌握しながら自分の責任で的確な対応をしてまいりたいと考えております。
突発的な危機管理というものにつきましては、阪神・淡路大震災の教訓を考えましても、初動が極めて大きな影響を持ちます。したがって、事態が発生いたしました場合、そうしたことを私は決して希望しませんけれども、何らかの事態が発生いたしました直後から、自分自身が陣頭に立ち、政府全体の有機的連携を図りながら迅速的確な対応をしていきたいと考えております。
そして、責任のとれる行政、政治と「変革と創造」という点についてのお尋ねがございました。
国内的には人口構造の変化、国際的には冷戦構造の崩壊と世界経済のボーダーレス化、こうした変化に対応していくためには、我々はいや応なしに大きな変革を遂げなければならないわけであります。そのためには、政治、行政、経済、社会のシステムを二十一世紀にふさわしいものにしていかなければなりません。政治面では政策論争を積極的に行う、そして行政面では情報公開法の早期制定に向け関係の審議会等の審議も促進していただきますし、また、その審議会そのものの透明化にも努めていくつもりでありますが、それ以上に透明で民主的な行政、政治に努めてまいりたいと考えております。
残余の御質問につきましては、関係大臣からお答えを申し上げます。(拍手)
〔国務大臣中川秀直君登壇、拍手〕