中川秀直の発言 (本会議)

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○国務大臣(中川秀直君) まず、海洋科学技術の研究開発についてお尋ねがございましたが、海洋は食料、鉱物等の膨大な資源を持っておると同時に、豊富なエネルギーと広大な海洋空間の利用についても大きな可能性を有しております。
 四方を海に囲まれた我が国にとりまして、その研究開発の基礎となる海洋科学技術の推進は極めて重要である、このように認識しております。
 このため、二十一世紀に向けた地球規模の海洋調査研究を進めるという海洋開発審議会の答申に示された基本方針を踏まえまして、関係省庁が連携して、今、推進をしているところでございます。
 このたびの国連海洋法条約は、海洋の科学的調査に関する国際的な法秩序の安定に資するものでございまして、これにより海洋の調査研究の一層の推進が期待される、このように考えております。
 この中で、科学技術庁においては、海洋の実態解明を目指した研究、その基盤となる技術の開発、この二点に重点を置きまして海洋科学技術の推進を鋭意図っているところでございます。
 特に、海洋科学技術センターの有する一万メートル級無人探査機「かいこう」、また、有人潜水調査船「しんかい六五〇〇」及び世界最大級の大型海洋観測研究船「みらい」は世界最先端を行くものであり、各国から注目を浴びているところでもございまして、今後とも積極的に取り組んでまいります。
 次に、漁業資源の調査、海洋環境の保護等の観点からの衛星の開発利用についてお尋ねがございました。
 人工衛星の利用は、広範な区域の海洋現象の長期間にわたる観測を可能にいたします。そして、海洋環境の状況把握や漁場探査等についても非常に有効なものであると認識をしております。
 このような観点から、これまでにも我が国の海洋観測衛星によって観測を実施してまいりましたが、今後も、本年の夏に打ち上げ予定の地球観測プラットホーム技術衛星、ADEOSと申しておりますが、それとまた、平成十年に打ち上げ予定の環境観測技術衛星ADEOSⅡ等を用いまして海洋現象の観測を推進することとしております。
 こうした衛星に搭載した観測装置で海洋表面の水温や水色の分布をグローバルに高頻度で観測すること等によりまして、潮目やプランクトン量等の把握も可能になり、漁場探査や海洋環境の状況把握への応用が期待されるわけでございます。
 今後ともこうした人工衛星の開発利用を積極的に推進いたしまして、漁業資源や海洋環境の調査を含む海洋分野においてもその利用が幅広く進むように取り組んでまいります。(拍手)
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発言情報

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発言者: 中川秀直

speaker_id: 765

日付: 1996-05-31

院: 参議院

会議名: 本会議