臼井日出男の発言 (本会議)

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○国務大臣(臼井日出男君) 先ほど、今回の事故について御質問がございまして、総理から御答弁をいただいておりますが、今回の事故は、リムパックに参加している護衛艦「ゆうぎり」が訓練中に米海軍A6型機をCIWSにより撃墜した事故でございまして、まことに遺憾でございます。撃墜されたパイロット二名の方には、幸いに軽傷とのことでございますが、大変申しわけないことをいたしたと思っております。
 今後、事故原因を徹底究明し、このような事故の再発防止に万全を期す所存でございます。
 なお、この旨を私から、今朝、ペリー国防長官にメッセージを送らせていただきました。
 極東有事に際して集団的自衛権を行使しないことに伴う国損についてのお尋ねでございますが、ただいま総理及び外務大臣から御答弁申し上げましたとおり、日本国憲法のもとにおける我が国の防衛の基本的方針については、累次の機会に説明し、米国を初め内外の理解を得ているものと考えておりまして、集団的自衛権を行使しないことにより国家的な損失をこうむっているということはないと考えております。
 次に、日米物品役務相互提供協定の締結が他国と比べて遅きに失したのではないかとの御指摘でございますが、NATO諸国や一部のアジア諸国が既にACSA協定を米国と締結していることは事実でございます。
 政府といたしましては、このような事実も踏まえ、昭和六十三年以来、本協定につき政府部内及び米側との間で鋭意検討を行ってきた結果、所要の調整が整い、本協定の署名に至った次第であります。
 防衛庁といたしましては、本協定をできるだけ早くに締結いたしまして、そのもとにおける日米協力の実を上げていきたいと考えているところでございまして、国会の速やかな御審議、御承認をよろしくお願いいたします。
 次に、本協定の単独訓練への適用についてのお尋ねでございますが、日米物品役務相互提供協定につきましては、自衛隊と米軍の間で平素から相互支援の体制を確立しておくことが日米安全保障条約の円滑かつ効果的な運用を図る上で重要であるとの観点から、その導入について検討いたしてきたものであります。
 この検討において、自衛隊と米軍相互のニーズを精査し判断をいたしました結果、共同訓練、国際平和維持活動及び人道的な国際救援活動を適用対象とすることで米側と合意いたしたものでございまして、単独訓練につきましては、自衛隊と米軍相互の具体的ニーズが乏しかったため、適用対象といたしてはおりません。
 いずれにいたしましても、本協定は日米双方のニーズにこたえ得る効果的な協定であると日米間で理解をいたしているところであります。
 次に、いわゆる極東有事の際の物品・役務の相互支援についてのお尋ねでございますが、先般の日米安保共同宣言においては、日米防衛協力のための指針の見直しを開始するとともに、日本周辺地域において発生し得る事態で日本の平和と安全に重要な影響を与える場合における日米間の協力に関する研究を促進する旨、明確にされたところであります。
 また、総理の御指示によりまして、緊急事態対応策の検討、研究が政府部内で開始されましたが、その検討項目の一つとして対米協力が挙げられているところであります。
 防衛庁といたしましても、種々の緊急事態において米国に対する協力を含め自衛隊がいかに対応するかについて、関係省庁やアメリカと協議しつつ真剣に検討、研究を行い、もって日米安保体制の信頼性の向上に努めてまいる所存であります。(拍手)
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発言情報

speech_id: 113615254X02319960605_012

発言者: 臼井日出男

speaker_id: 24961

日付: 1996-06-05

院: 参議院

会議名: 本会議