橋本龍太郎の発言 (本会議)
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○国務大臣(橋本龍太郎君) 川橋議員にお答えを申し上げます。
まず、冒頭、詳細は繰り返しませんが、今回発生いたしました事故は、リムパックに参加をいたしております護衛艦「ゆうぎり」が、リムパックにおける訓練中にアメリカ海軍A6機を近接防空システムにより撃墜した事故でありまして、まことに遺憾であります。撃墜されました米海軍機のパイロット二名の方は海上自衛隊により救助されまして、幸い軽傷ということでありますが、大変申しわけなく思っております。
御指摘のように、今後、事故原因を徹底的に究明し、このような事故の再発防止に万全を期する所存であります。
次に、女性のためのアジア平和国民基金につきまして、この基金の発足以来、関係者の方々の御努力によりまして各方面から多くの善意が寄せられるなど、国民運動としての広がりを見せております。
戦後五十年という歳月を経て、さまざまな問題が風化してきております時期でありますだけに、こうした国民の気持ちが集められ、対象となる方々にお届けされるということは最も望ましいあり方であると考え、これまでにもできる限りの御協力を申し上げてまいりました。
今後ともにこの基金の事業が所期の目的を達成できますよう、引き続き政府として最大限の御協力を行ってまいりたいと考えております。
次に、日米物品役務相互提供協定の意義についてのお尋ねがございました。
この協定を締結することによりまして、自衛隊と米軍との間で日米共同訓練や国連平和維持活動などに必要な物品・役務を相互に提供できる、そのための枠組みが設けられますことは、自衛隊と米軍の間の緊密な協力を促進する、日米安全保障条約の円滑かつ効果的な運用に寄与する、同時に、国連平和維持活動などにおきまして自衛隊及び米軍がそれぞれの役割を一層効率的に果たしていくことを促進し、国連を中心とした国際平和のための努力に積極的に寄与するものと、そのように考えております。
次に、武器輸出三原則などに関する政府の見解についてお尋ねがありました。
政府といたしましては、日米安全保障条約の円滑かつ効果的な運用及び国際連合を中心とする国際平和のための努力に積極的に寄与するというこの協定の意義などにかんがみ、この協定のもとで行われる武器などの提供は武器輸出三原則などによらないことといたしました。
今後とも、国際紛争などを助長することを回避するという武器輸出三原則などのよって立つ平和国家としての基本理念を引き続き尊重してまいります。
次に、安全保障対話、信頼醸成の促進についての御意見をいただきました。
アジア地域は、全体として見れば政治的、社会的な安定を増しつつありますが、依然として多数の国々の軍事力の近代化、朝鮮半島における緊張の継続など不安定性を内包しておりまして、御指摘のとおり、域内諸国の間で安全保障対話及び信頼醸成の促進を行っていくことが必要であります。
我が国としては、アジア太平洋における全域的な対話の枠組みであるASEAN地域フォーラムを初めとして、さまざまなレベルでの政治・安全保障対話を推進しているところであります。今後とも日米安保体制を堅持しながら、このような場を通じ安全保障対話・協力を積極的に推進してまいりたいと考えております。
国連機関から北朝鮮に対する食糧援助問題についてアピールが発出された場合、我が国はどう対応するのかというお尋ねがございました。
国連人道問題局は、先般、北朝鮮にミッションを派遣しておりまして、その結果を踏まえて近々アピールを発出することを検討していると承知しております。しかし、その内容などにつきましてはまだ確定しておらないようでありますし、いつ発出されるという日取りも確定をいたしておりません。
いずれにいたしましても、国連人道問題局から何らかのアピールが発出されました場合、アメリカ、韓国などと緊密に連絡をとりながら、人道的な立場のもとに我が国としての対応を検討していく所存でございます。
残余の質問につきましては、関係大臣から御答弁を申し上げます。(拍手)
〔国務大臣池田行彦君登壇、拍手〕