橋本龍太郎の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(橋本龍太郎君) 大変幅の広い難しいテーマでありますけれども、完全なお答えには残念ながらなりませんが、私はアメリカが不況から脱出してくるプロセスを見ておりまして、二つの現象が非常に気になっております。
一つは、アメリカ経済全体が回復した中でアメリカの労働者の給与水準は必ずしもそれにつれて戻らなかった。同時に、失業率が低下していくプロセスの中で人材派遣というものが占めた役割というものは予想より大きかったのではなかろうかという二つの現象であります。あるいは、その人材派遣というものにより雇用を確保した部分、これが賃金上昇にブレーキをかけたのかもしれないという感じもいたします。
いずれにいたしましても、産業構造が変化し、それに伴って経済の実体もまた雇用の情勢も変化をしてまいりますと、今まで我々が予測しなかった変化、数値に置きかえれば変数とでも申しましょうか、というものが働いてくる可能性を我々は否定できません。今、議員が御討議をいただきました問題の中にあるいはそうしたものへの解決のかぎもあるのか、そのような思いで拝聴しておりました。